AI『Neighbuddy』導入
2025-07-02 08:17:51

京都芸術大学、AIによる個別化教育支援『Neighbuddy』を導入

学習支援AI『Neighbuddy』の導入



京都芸術大学のデジタルキャンパス局(DCB)は、対話型AI『Neighbuddy』を開発し、2024年秋から授業の中でパイロット導入を開始しました。『Neighbuddy』は、学生の授業ノートや対話履歴を元に、復習や探究、自己整理を支援する“学びの相棒”として機能します。このプロジェクトは、学生が抱える「わからないことを聞けない」「学習が続かない」といった課題に対し、AIを通じて心理的なハードルを下げ、より個別に最適化された学習体験を提供することを目指しています。

高い期待と実用化の現状



導入初期の段階にもかかわらず、驚くべきことに85.9%の学生が今後も利用を希望していると答えており、実用化への期待が高まっています。さらに、56.2%の学生が「使えなくなると困る」との声を寄せており、その利用価値が証明されています。現在、約100名の協力学生とともにその機能や利用方法を検証し続けています。

具体的な機能と教育的意義



『Neighbuddy』の特徴には、学生自身が書き留めたノートや対話を通じて、個別に最適化された応答を得ることができる点が挙げられます。さらに雑談を通じて、学びを深め、怠りがちな復習も自然に促進されるため、学生のモチベーションを保つ手助けとなります。また、Active RecallやSpaced Learning、メタ認知に基づいた設計を通じて、自調整学習を促進するメカニズムが整っています。

これにより、「質問する」「話しかけてみる」といった初歩的な行動について学生が感じる心理的ハードルが低減され、積極的な学びの取り組みが促されているのです。

学生と教員の反応



パイロット導入初期の学生の声は、非常に前向きです。「ラフに話しかけられるから、気軽に聞ける」「他のAIに比べて、寄り添ってくれる感じが強い」という意見が多く、特に「話した内容を整理してくれるので、自分の考えを客観的に見直せた」というフィードバックもありました。

教員の吉田大作准教授(プロダクトデザイン学科)も、『Neighbuddy』が学生にとって初期行動を自然に引き出す設計になっていると評価しています。学習過程を可視化し、授業外での学び方を新たに評価できるようになることで、教育界に新しい風を吹き込むという期待が寄せられています。

未来の展望



今後、京都芸術大学では教育機関や研究者と連携し、更なる検証や改良を進めていく予定です。『Neighbuddy』の導入は、教育現場において革新をもたらし、学生たちがより創造的かつ持続可能な学びを得る手助けをすることでしょう。興味を持たれた方は、さらなる情報を得るために大学にお問い合わせください。

京都芸術大学について



京都芸術大学は、22,000名を超える多様な年齢層の学生が集まる国内最大規模の芸術大学です。社会で必要となる力を育成し、アートやデザインを通じて社会課題解決に取り組む「社会実装プロジェクト」を年間100件以上実施しています。教育目標は「藝術立国」であり、特に社会との関わりを重視した芸術教育を推進しています。所在地は京都市左京区北白川瓜生山町で、詳しい情報は公式サイトをご覧ください。

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会社情報

会社名
学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学
住所
京都府京都市左京区北白川瓜生山2-116
電話番号
075-791-9122

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