Make Cancer History
2024-07-29 13:25:39

新たな挑戦!NPO法人Make Cancer Historyががん医療の未来を変える

日本のがん医療に新しい潮流が誕生



2024年7月10日、NPO法人「Make Cancer History」が正式に設立されました。この法人の代表を務めるのは、イギリス出身でステージ4の大腸がんと闘うマシュー・ドンズ氏。彼は自身の闘病生活を通して得た経験を活かし、日本のがん医療の質向上を目指しています。

マシュー・ドンズ氏の背景



マシュー氏は2006年に日本に渡り、現在は家族と共に生活をしています。イギリスでは環境問題に関するボランティア活動をしていましたが、日本でSharing Caring Cultureという団体に参加し、外国人家庭への支援を行ってきました。しかし、2016年、36歳でステージ4の大腸がんと診断され、「余命7-9ヶ月」と宣告されます。しかし彼は諦めず、日本での治療に決意を固め、現在も8年目の闘病を続けています。

独学で医学を学びながら、医療者と相談し自分に合った治療法を選択しました。「日本の医療の質は高く、真剣に患者を考えてくれる医師が多い」と語る彼ですが、言語の壁を感じる中で英語が堪能な医療者の助けを受け、医療に関する理解を深めてきました。

がん医療の課題



Dons氏は自身の経験をもとに、多くの外国人がん患者の相談に乗るようになり、2021年からはがん患者支援に関する活動を本格化させました。聖マリアンナ大学や順天堂大学で大学生たちに講演を行い、患者の視点からの意見を伝えるなど、多方面で貢献しています。

彼は、多くのがん患者が直面する課題を明らかにしています。「患者は身体的、精神的に大変な状態で治療法を探している。医療者は日々の臨床に追われる中で最新の情報を追うのが難しい。さらに、研究者とのつながりも不足しており、結果として患者には十分な医療が提供されにくい状況が存在しています」とDons氏は指摘します。

NPO法人の設立意義



NPO法人「Make Cancer History」の目的は、がん患者、医療者、研究者が緊密に連携し、情報を共有することで日本のがん医療を進展させ、「がんを根治可能な病気」とすることです。この法人は、各分野の専門家たちが協力して、新しい治療法や情報を迅速かつ効果的に広めることを目指しています。

最近のがん治療の進展による副次的課題として、がん治療中の循環器合併症が増えてきています。Dons氏は、腫瘍循環器科の重要性を認識し、この分野についての冊子を作成して患者向けに情報を発信する活動を進めています。

Dons氏の挑戦



NPO設立直後、Dons氏には新たな試練が訪れました。肺やリンパ節へのがんの転移が進行し、急速に治療が求められる事態に陥っています。彼は今後の治療に向けて、クラウドファンディング「For Good」を通じて資金を集めることを決意しました。自らの生存を確保しつつ、多くの患者の力になりたいと語るDons氏の思いには、強い信念が垣間見えます。

「Make Cancer Historyの代表として、私はまだやるべきことがある。この活動に取り組むことで、多くの人々に助けを提供したい」と熱く語るDons氏。彼の取り組みは、日本のがん医療のあり方に新たな希望をもたらすことでしょう。

NPO法人「Make Cancer History」に関する詳細な情報は、公式ウェブサイト及びクラウドファンディングページをご覧ください。


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会社情報

会社名
NPO法人Make Cancer History
住所
東京都町田市つくし野1-32-20
電話番号

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