青島での「世界市長対話」がもたらした新たな未来
2023年7月19日、中国の青島市にて「世界市長対話」イベントが開催されました。このイベントには、青島市の任剛市長をはじめ、様々な友好都市の市長や代表者が参加し、海洋観光の発展や歴史的都市の活性化、さらに人文交流の強化について意見を交わしました。
任市長はこのイベントの重要性を強調しました。彼は「世界市長対話は素晴らしいプラットフォームです。この場を通じて私たちは理解を深め、友好を育むとともに、協力と発展を促進できるのです」と語っています。中国が持つ古くからの伝統と現代的な活力、そしてその広がる変化が青島という都市に色濃く反映されていることを、任市長は示しました。
青島は中国の沿海にある重要な中心都市であり、現代的な海洋都市としての役割を担っています。青島では、中国の海洋分野の院士の約1/3、海洋科学技術研究開発プラットフォームの半数以上、海洋科学技術の成果の半数が集まっています。また、青島港の2024年の処理能力は世界で第4位と第5位にランクインする見込みで、これは青島がいかに重要な海洋都市であるかを示す一例です。この港は、800kmの長い海岸線を持ち、49の海湾と結びついています。
任市長はまた、青島歴史的市街地の保護や開発についても説明しました。彼は、老舗の建物を保存しながら新しい機能を付与し、新たな業態を生み出すなど、古いものと新しいものとのバランスを大切にする姿勢を示しました。これにより、青島はより住みやすく、観光客にも魅力的な場所となることが期待されています。実際、青島はその歴史的背景や独自の生活様式を感じることができる場所としての魅力が、観光スポットとしての価値を高めています。
友好都市の中で、青島と最初の関係を結んだのは日本の下関市です。また、最近ではハンガリーのショモジ州が青島の95番目の友好都市となりました。任市長は、こうした友好都市との交流を活かし、実務的な協力をさらに進め、地方と民間の外交活動にも力を入れていくことを目指しています。彼は交流メカニズムを活用することで、国際関係の強化にも寄与できると考えています。
最後に、任市長は「青島は美しい赤い瓦、緑の木々、青い海と空を抱えた住みやすい都市です。開放的な中国を体験するには最適な窓口です。皆さんを心からお迎えし、青島の無限の魅力を感じていただきたい」と力強いメッセージを送りました。青島市は、今後ますます多くの外国からの友人たちを迎え入れることで、国際交流の架け橋となることが期待されています。