テクマトリックス、C/C++to 2024.2を発表
テクマトリックス株式会社は、米国Parasoft Corporationが開発したC言語およびC++言語に対応したテストツール「C/C++test 2024.2」の販売を2025年4月16日から開始することを発表しました。このツールは、静的解析や動的解析を用いて、ソフトウェアのテストを行うことができるオールインワンのツールセットです。
C/C++testの機能
C/C++testは非常に多機能なテストツールであり、特に組み込みソフトウェア開発、ミドルウェア開発、Windows/Linuxアプリケーションの開発など、様々な分野で利用されています。静的解析を用いたコーディング規約チェックやフロー解析、単体テスト、カバレッジ計測、そして実行時のメモリエラー検出機能が搭載されており、これらを活用することでテストの効率を飛躍的に向上させることができます。
バージョンアップのポイント
今回のバージョンアップにより、静的解析や動的解析の機能が大幅に強化されました。特に、静的解析に関するコーディング規約の精度向上や、動的解析実行時のカバレッジ計測機能の強化が挙げられます。また、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)ツールとの連携機能が追加され、より一層の利便性が向上しました。
静的解析の強化
新しいC/C++testでは、MISRAやAUTOSAR、CERTなどの主要なコーディング規約に対する精度が向上しており、100以上のルールが更新されています。また、CWE Top 25の脆弱性を検出するためのルールセットも追加され、セキュリティ対策が強化されています。さらに、Visual Studio Codeプラグイン版ではAIを活用した修正提案機能が追加され、開発者にとって一層使いやすくなっています。
動的解析の機能強化
動的解析においては、カバレッジ計測機能が強化されました。具体的には、コンパイル時に判断可能な情報を使ってカバレッジを抑制する機能や、特定の関数のカバレッジを抑制するためのコメント機能が新設され、必要に応じた柔軟なカバレッジ管理が可能になりました。
ALMツールとの連携
また、ALMツールとの連携機能のサポートにより、これまで手間がかかっていた要件やテストケースとC/C++testの単体テスト結果を自動的に紐づけることができるようになり、トレーサビリティの確保が大幅に効率化されます。これにより、機能安全規格で求められる品質向上も期待されます。
まとめ
「C/C++test 2024.2」は、テクマトリックスの専門知識を活用して開発された革新的なソリューションです。開発プロセス全体の効率化と品質の向上を実現し、ユーザーにとってはより強力で使いやすいツールとなっています。新機能や改善点の詳細は、テクマトリックスの公式ウェブサイトに掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。