日本金属の新たな挑戦!インスリン注射針向け薄肉ステンレス鋼の量産体制を確立
日本金属株式会社は、インスリン注射針などの極細径注射針に特化した「薄肉・狭幅ステンレス鋼」の量産を開始し、その技術力を世界へ広げています。近年の世界的な糖尿病患者数の増加に伴い、インスリン注射針の需要が急増しています。国際糖尿病連合(IDF)の報告によると、2025年には全世界で5億8,900万人が糖尿病を抱えているとされ、その数は2050年には8億5,300万人に達すると予測されています。この状況下、医療界では「痛くない針」のニーズが高まっています。
世界的な注射針需要の拡大
最近の医療テクノロジーの進展により、インスリン注射は「痛みが少なく、あざができにくい」デザインが進化を遂げています。特に30G、31G、32Gといった極細径の注射針の採用が目立ち、自宅で使用するための携帯用注入器も広く普及しています。加えて、肥満防止薬にも極細針が取り入れられており、注射針市場はさらに急成長を遂げています。
日本金属の品質力
日本金属は、医療・美容用の薄肉溶接材として、優れた安定性と引抜加工性を兼ね備えたステンレス鋼「NK-304NKM」を供給しています。国内でのシェアは約57%、海外でも主要エリアで約55%を誇り、その品質には定評があります。このような高いシェア率は、技術的革新と製品の優位性に裏打ちされています。
レーザー溶接技術の進化
従来の製造方法では、TIG溶接やプラズマ溶接を用いて注射針を作っていましたが、昨今では需要に応えるため、レーザー溶接を導入する企業が増えています。日本金属は、顧客からの要望に応じて、レーザー溶接適用用の薄肉・狭幅材を安定供給する体制を確立しました。これにより、素材の厚みを50%以上薄くできるようになり、製品の品質向上に寄与しています。
新しい製品の特長
日本金属が提供するレーザー溶接用材は、TIG溶接やプラズマ溶接用材と同等の品質管理を求められます。具体的には、以下の強みがあります:
1.
優れた切断面品質: 溶接の成功に欠かせない切断面を高精度で制御し、溶接不良を抑えます。
2.
長尺・安定供給: 約4,000mにわたるコイル全長で、均一な溶接性を保持。
3.
高精度な寸法公差: 厚さや幅の公差を追求し、高精度なレーザー溶接を実現。
4.
高い加工性: 極細まで引き伸ばしても破断しない加工性を兼ね備えています。
今後の展望
日本金属は、独自の圧延技術や加工技術を活用し、変化する産業構造にも柔軟に対応し続けます。また、医療技術の進歩への貢献を通じて、地域社会にも広く貢献し続けることを目指しています。
更に、同社は第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」を掲げ、「人と地球に優しい新たな価値」を創出するMulti&Hybrid Material企業としての道を歩んでいます。多様な素材を活用し、最終製品に近い形状の加工(Near Net Shape)や性能を追求していく姿勢が、今後の市場での強みとなるでしょう。
お問い合わせ先
詳細な情報や製品についてのお問合せは、日本金属株式会社の法務広報部まで。Tel: 03-5765-8104
公式ウェブサイト:
日本金属株式会社