natが町田ひろ子アカデミーを吸収分割
東京都港区に本社を構えるnat株式会社は、インテリアコーディネーターの育成で知られる町田ひろ子アカデミーを吸収分割し、その事業を承継することを發表しました。この連携は、今後のインテリア業界に新たな変革をもたらすかもしれません。
町田ひろ子アカデミーの歴史
町田ひろ子アカデミーは1978年に設立。日本国内で初めて「インテリアコーディネーター」という職業、および「モデルルーム」という概念を提起し、47年以上の歴史を持っています。今までに、14,000人を超える卒業生を輩出し、実践的な教育を通じて即戦力となる人材を育成してきました。また、同アカデミーは一級建築士事務所としても機能しており、「青山スタイル」というブランド名で知られています。これはインテリアリノベーションを通じて新しいライフスタイルを提案するもので、特に富裕層や福祉施設などを対象とした高品質なサービスを提供しています。
natのビジョンとサービス
一方、nat株式会社は2019年に設立なした企業で、特に3D領域やアプリ・システム開発において優れた技術力を持っています。「IMPACT THE SOCIETY」というビジョンのもと、実生活に役立つプロダクトの開発と、それを社会に実装することを目指しています。特に、2022年にリリースしたiOSアプリ「Scanat」は、その高精度なデジタル化技術が評判を呼び、建設業や不動産業界を含む700社以上で導入されています。
吸収分割の背景と今後の展望
今回の吸収分割は、natの経営陣と町田ひろ子アカデミーとの間での複数回のディスカッションを経て実現しました。両社のビジョンが一致した結果、今後は共同で次世代の「住」空間サービスを創造することを目指します。具体的には、町田ひろ子氏がnatの上級顧問として、そして町田瑞穂ドロテア氏が執行役員CDOとして参画します。これにより、町田ひろ子アカデミーの設計ノウハウをScanatに統合し、新たなアプリ開発を進めることになります。
豊富な教育資源と新コースの導入
今後は、町田ひろ子アカデミーが持つ高品質な教育リソースを活用した新しいコースが開設される予定です。具体的には、Scanatの3DモデルからCAD図面を作成するための人材を育成するカリキュラムが新設され、アプリの普及促進が図られることになります。これにより、より多くの人がインテリアコーディネーターとして即戦力となるための基盤が整えられます。
代表者のコメント
町田ひろ子氏は、natとの出会いを「奇跡」と表現し、共同しながら社会貢献に寄与することができると喜びを語っています。また、町田瑞穂ドロテア氏は、空間と人の営みを支える事業の重要性を訴え、インテリア教育における革新を期待しています。
natの代表である劉栄駿氏も、この事業承継により両社のブランドと顧客基盤の強化が期待され、事業のさらなる拡大を志す意気込みを示しています。
まとめ
今回の町田ひろ子アカデミーの承継は、natとアカデミー間のシナジー効果を生む新たな試みです。インテリア業界における新しい潮流を創出し、多様化する「住」空間を支える人材育成に期待が高まります。新たなサービス展開に注目しつつ、今後の発展を見守りたいところです。