千葉大学と銀行の新ファンド
2025-07-02 15:48:51

千葉大学と千葉銀行が新たに設立したグロースアカデミアファンドとは

千葉大学と千葉銀行が新たに設立したグロースアカデミアファンドとは



2025年7月1日、国立大学法人千葉大学と株式会社千葉銀行、そしてちばぎんキャピタル株式会社は、共同で「ちばグロースアカデミア投資事業有限責任組合」、通称「ちばグロースアカデミアファンド」を設立しました。これは、千葉大学の研究成果を活用したスタートアップに対する投資を主要な目的としたファンドです。

本ファンドの目的



「ちばグロースアカデミアファンド」は、研究によって生まれた成果を基にしたスタートアップと、国立大学の研究成果を地域社会に結びつけることを目指しています。具体的には、千葉大学で生まれた革新的な技術やサービスを地域に実装し、新しい価値を創出する企業に投資を行います。これは大学、地域、企業間の連携を深め、社会全体への貢献を図る重要なステップとなります。

ファンドの設立は2005年に締結された千葉大学と千葉銀行の連携協定に基づくもので、地域経済を活性化させるための施策の一環として位置づけられています。また、千葉大学が文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に選ばれたことも、この取り組みの背景にあります。これにより、大学を中心としたイノベーションエコシステムの構築に向けた新たな一歩を踏み出します。

ファンドの構成



「ちばグロースアカデミアファンド」の正式名称は「ちばグロースアカデミア投資事業有限責任組合」であり、出資総額は5億円です。有限責任組合員には千葉大学と千葉銀行、無限責任組合員にはちばぎんキャピタルが名を連ねています。その存続期間は10年間で、必要に応じて最大3年間の延長が可能です。

期待される相乗効果



さらに、「ちばグロースアカデミアファンド」の設立により、千葉大学が100%出資する「株式会社千葉大学コネクト」と、起業家の育成を目的とした「千葉大学アントレプレナーシップセンター」との間での相乗効果も期待されています。これにより、地域のスタートアップ支援をより効果的に行う基盤が整うでしょう。

国内初の試み



驚くべきことに、2022年4月に規制緩和が行われて以来、国立大学が銀行グループの設立したファンドに出資するのは、これが国内初の事例です。このことは、産学官連携の重要性を示しており、地域のトレンドを先取りする力となるでしょう。

地域への影響



スタートアップによる地域活性化は、若者の雇用創出や新しいサービスの提供、地域経済の強化といった多くの側面で期待されます。千葉大学が中心となり、地域全体がこのファンドを通じて活性化されることが求められています。 富士山の見える風景をバックにした千葉大学のキャンパスが、実際にどのように変化していくのか、今後の動向に注目が集まります。これまでの取り組みと新たなファンド設立が、どのように結びついて未来に影響を与えていくのか、期待が高まるところです。

千葉大学と千葉銀行の共同の取り組みにより、千葉県がどのように進化していくのか、我々も引き続き注視していきたいと思います。


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会社情報

会社名
国立大学法人千葉大学
住所
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33 
電話番号
043-251-1111

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