WOODコレクション2019 とは
東京都を中心とする日本各地の地域材を活用した木材製品の展示商談会「WOODコレクション(モクコレ)2019」が、2019年1月29日から30日まで東京ビッグサイトで開催されます。2016年から始まったこのイベントは、今回で4回目を迎え、過去最多となる40都道府県から310の企業や団体が参加します。
展示エリアの見どころ
モクコレ2019では、多様な木材製品が展示され、注目の技術とアイデアが提案されます。以下に一部を紹介します。
高耐久含浸木材
株式会社プラセラムが提供する「Imp reg wood」は、高耐久性を誇る含浸木材です。木の温もりを残しつつ、防腐性や防蟻性を持ち、無処理材の約4〜5倍の耐久性を実現しています。この技術は、長期的な使用に耐える素材を求める人々にとって、多くの可能性を示唆しています。
自然な防音機能
岐阜県の本庄工業と篠田株式会社が共同開発した木製防音壁「安ら木」は、天然木の持つぬくもりと遮音性を兼ね備えた製品です。これにより、従来の金属製の防音壁に代わる選択肢が提示され、環境に優しい配慮もなされています。
環境にやさしい猫砂
和歌山県の川口建設株式会社の「森のねこトイレ」は、国産間伐材を使用した猫砂です。消臭剤や芳香剤を使わずに自然な香りを楽しむことができ、猫とその環境に優しい選択肢となっています。
窒素加圧加熱処理
島根県の株式会社出雲木材市場が提供する「E-WOOD」は、薬品を使わずに200度以上の窒素加熱処理を施した木材です。木材の防腐成分を安全に分解し、耐久性を高めています。この技術は、持続可能な建設材として注目されています。
手軽に和室が作れる
鹿児島県の有限会社奥建具製作所の「TATEnoMA」は、簡単に組み立てられる和室です。コンパクトに収納でき、国内外問わず人気が高まっています。
間伐材を活用した紙容器
森を育む紙製飲料容器普及協議会が提案する「カートカン」は、国産の間伐材を30%使用した唯一の紙容器です。この取り組みは、森林の健全な循環を促進し、林業の活性化にも寄与しています。
特別展示とメインプログラム
特設展示コーナーでは、木塀の代替として注目が集まる「木塀」の展示が行われます。木材の利用や町の景観保全の観点から、全国各地での導入が進んでいます。
また、メインステージでは日本の建築や林業の未来を考えるプログラムが用意されています。特に注目は、古谷誠章氏による「風土と共にある建築」や、腰原幹雄氏の「大きい林業、小さい林業」です。
本展への参加は事前登録制となっており、入場は無料です。日本の木材製品と技術の未来に触れられる貴重な機会をお見逃しなく。
開催情報
- - 日時:2019年1月29日(火)〜30日(水) 10:00〜17:30(30日は16:30まで)
- - 場所:東京ビッグサイト 東7・8ホール
- - 主催:WOODコレクション(モクコレ)2019実行委員会
- - 公式サイト:モクコレ公式サイト
多彩な展示が用意されているこのイベントで、持続可能な社会に向けた木材の役割を再認識し、未来のライフスタイルへのヒントを見つけることができるでしょう。