KPMGの監査支援サービス
2025-08-20 11:37:28

競争法違反リスクに対応したKPMGの内部監査支援サービスが始動

KPMGコンサルティング、競争法違反リスクへの新サービスを展開



KPMGコンサルティング株式会社(以下、KPMG)は、近年増加する競争法違反リスクに対応するべく、新たに内部監査支援サービスを開始しました。このサービスは、独占禁止法や下請法に関連する法的リスクを最小限に抑えるために、専門的な知識とデジタル技術を融合させたものです。

競争法の厳しさ



最近、公正取引委員会による独占禁止法違反の法的措置件数は上昇を続け、課徴金の総額も高水準にあります。例えば、重大な事案が発生すると、排除措置命令や課徴金納付命令の発出により数億円に達することもしばしばです。また、下請法違反においても、企業は信用失墜や取引停止などのリスクにさらされています。そのため、企業はリスクを早期に把握し、迅速な是正措置を講じる必要があります。

専門家的な支援の必要性



競争法は多くの独立した規範を含み、それぞれに異なる帳票や判断基準が存在します。このため、適切な統制状況を実現するためには、専門的な知見が不可欠です。また、談合やカルテルのような意図的に隠蔽されがちなリスクについても考慮が必要であり、リニエンシー制度(課徴金減免制度や自発的申出制度)の活用についても計画する必要があります。

KPMGのサービス内容



KPMGでは、以下のような支援内容を通じて企業の競争法リスクを管理します:

1. 競争法の専門家が関与する
KPMGの専門家がリスク評価と監査計画を策定し、違反の疑念が生じた場合の自主申告制度においてもアドバイスを提供します。

2. デジタル技術を駆使
メール解析などを通じて、競合他社との不審な情報交換の可能性を調査。大量の購買取引から違反が疑われるものを抽出するために、シナリオ分析を活用します。

3. 実態調査の実施
取引先に対してアンケートを行い、下請法に関する実態を把握。企業の名前を明かさないことで、取引先から本音を引き出しやすくします。

4. 改善策の提案
監査結果を踏まえ、リスク管理部門やコンプライアンス部門と共に、専門知識に基づいた改善策をサポートします。また、継続的なモニタリング体制の構築も支援します。

内部監査の重要性



競争法違反リスクを早期に発見し、法的および財務的ダメージを最小限に抑えるためのできるだけ早い行動が求められます。KPMGの新サービスは、多様化するビジネス環境で企業が直面するリスクに対処するための強力な武器となるでしょう。これにより、専門的なサポートを受けつつ、企業は自らの法的リスクに対処し、信頼性を高めることが可能です。

KPMGコンサルティングについて



KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーションやテクノロジー、リスク・コンプライアンス領域で企業を支援しています。幅広い業界の専門知識を生かして、企業の成長に貢献しています。


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会社情報

会社名
KPMGコンサルティング株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-9-7大手町フィナンシャルシティサウスタワー
電話番号

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