神田外語グループが『全文英訳万葉集』を福島県に寄贈
神田外語グループ(千代田区内神田)は、福島県の小中高向けに200冊限定の『全文英訳万葉集』≪THE MAN’YO - SHU≫を先着順で寄贈することを発表しました。この事業は、地域の英語教育の強化と文化理解の向上を目指すもので、2024年10月30日(水)には福島県庁で謹呈式が行われる予定です。
取り組みの背景
この英訳版は、日本最古の和歌集である『万葉集』を基にしています。万葉集は、7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた文献で、日本の歴史や文化を理解する上で欠かせないものとされています。今回の企画は、特に福島県内の生徒たちに、日本文化を英語を通じて学んでもらい、国際的な視野を広げることを意図しています。
神田外語グループは、1994年より福島県天栄村で国際研修センター「ブリティッシュヒルズ」を運営しており、福島県との協力関係を大切にしています。最近、2023年9月には包括連携協定を結び、地域の復興や教育に対してより積極的に関与していく意向を表明しました。
『万葉集』の英訳版について
『全文英訳万葉集』は、4516首、20巻からなる万葉集の全内容を英訳したものです。特に、5-7調のリズムを維持しながら英訳されているため、外国人でも理解しやすく、日本の古典文学の魅力を感じられる内容です。このプロジェクトは、元号が「令和」に変わった際に万葉集から引用されたことに触発されて始まりました。
寄贈式の詳細
ということで、寄贈式は福島県庁の教育委員室で行われ、大沼博文教育長や神田外語グループの理事長、佐野元泰氏が出席する予定です。このイベントは、福島の学生たちへの感謝の気持ちと、さらなる教育の充実を願う機会となります。式典の後には、マスコミ向けの質疑応答も行われる予定です。
申込方法
英訳版『万葉集』を希望する学校や団体は、学校名、住所、電話番号、件名に「『全文英訳万葉集』希望」と明記したメールを送ることで、先着順で申し込むことができます。これからも神田外語グループの取り組みに期待が寄せられます。