リテールテック企業NEL、新たな社外取締役にエウレカの西川氏を迎える

ネル株式会社がエウレカの西川氏を社外取締役に迎えた背景とは

リテールテックカンパニーであるNEL株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：西田陸）は、この度、株式会社エウレカの共同創業者である西川順氏を社外取締役として迎え入れました。これは、経営体制の強化や組織の改革に向けた重要な一歩です。

NELのビジョンとミッション

NELは「産業革命の中心を、ここに」という明確なビジョンのもと、リテール領域での革新を目指しています。日本の小売市場は依然として店舗購入が約90%を占めており、デジタルシフトが緩やかな中で、力強い成長の可能性を秘めています。一方、マーケティング活動も徐々にオンラインへと移行し、デジタル戦略が重要性を増しています。

このような市場環境の中で、NELは新しい仕組みやソリューションを模索し、消費の流動性を高めることが急務とされています。特に、テクノロジーの力を駆使して、小売業界やメーカーの生産性向上、さらには消費の活性化に貢献することが求められています。

組織強化の意図

西川氏が社外取締役に就任したのは、NELが直面する組織課題を解決し、経営を効果的にサポートするためです。創業から5年を経て、代表の西田は少人数の体制で運営しており、西川氏の参加により、組織の拡大や権限移譲がスムーズに進むと期待されています。

西川氏の豊富な経験は、NELが次のステージに進むための大きな力となります。組織作りや経営チームの立ち上げにおいて、彼の見識が活かされることで、さらに強固な経営を実現することでしょう。

西川順氏の経歴と思い

西川氏は、1999年に立教大学経済学部を卒業し、オランダのマーストリヒト大学で経営学を学びました。彼はその後、ブルームバーグテレビジョンでのインターンを経て、インターネット業界に転身。その後、エウレカを共同創業し、日本におけるマッチングサービス「Pairs」をリリースしました。

この経歴を通じて、数多くのスタートアップに投資してきた西川氏は、NELに対して強い期待感を寄せています。「西田さんの情熱とビジョンに共感し、微力ながらも成長のお手伝いをしたい」との思いを述べており、事業加速のための柔軟な組織作りに貢献する意向を示しています。

NELの未来に向けて

西川氏の就任に際し、NELの代表取締役社長である西田は、「西川氏の参加をとても嬉しく思う」とコメントしています。企業理念である「産業革命の中心を、ここに」のもとで、新たな所得形態の創造や消費の加速を目指し、経営の透明性とガバナンスを強化していく方針です。

NELは、急速な成長を遂げており、特に注力中の「osina」事業は非常に好調です。昨年と比較しても約205%の成長を遂げており、新たなプラットフォームとしてユーザーとブランドを繋げることで、消費者の体験を豊かにし続けています。