T-ZACCSシリーズ最新モデル「T-ZACCS 9 TS-960」の魅力
株式会社東京測器研究所が2021年7月に発売した新たなフラグシップモデル、「T-ZACCS 9 TS-960」。この製品は、次世代測定システムであるT-ZACCSシリーズの中でも際立った性能を誇ります。本記事では、その特長や利用シーンについて詳しく紹介します。
開発背景と特長
T-ZACCS(テザックス)は、従来の測定器やセンサにとらわれず、新たな測定製品を展開するブランドとして誕生しました。T-ZACCS 9 TS-960は、高速スキャニングと高い安定性を兼ね備え、さらに高度な処理能力と拡張性を持っています。
このモデルは、ひずみゲージをはじめ、熱電対や白金測温抵抗体、直流電圧など、さまざまな測定が可能です。最大の特長は、10点の内蔵測定に加え、外部の測定ボックスを利用することで最大1000点の測定が実現できる点です。これにより、様々な規模の測定がスムーズに行えます。
測定技術の革新
T-ZACCS 9 TS-960は、独自の次世代A/D方式とEthernet技術を採用し、高精度かつ高速な測定を可能にしています。これにより、各種熱起電力や増 amplificatorsの零点移動を除去し、商用電源のノイズにも耐えられる高い安定性を誇ります。
操作性においても優れており、高速モードでは0.1秒、高精度モードでは0.4秒という短い間隔での測定が可能です。これにより、静的および準動的な現象の測定、すなわちあらゆる現象のデータ取得が迅速に行えます。
多様な表示機能
T-ZACCS 9 TS-960は、パソコンを使わずにさまざまなモニタリングが可能です。9インチのIPSパネル、広視野角のLCDディスプレイを搭載しており、数値表示、グラフ表示(Y-T、X-Y、バー表示)の5種類を用意しています。さらに、DVI出力により外部ディスプレイへの接続も行え、より遠くからでも測定データを視認可能です。
自動測定と演算機能
このモデルは、10系統×100ステップのインターバル測定やアラーム機能、サンプリング測定といった自動測定機能を搭載しており、シーケンス測定による一連の測定も実現できます。また、演算機能も充実しており、四則演算や三角関数、ロゼット解析を利用した多様な計算が可能です。これにより、柔軟なデータ処理と解析を実現しています。
実際の使用例
T-ZACCS 9 TS-960は、構造実験や耐久試験などの高度な実験においてもその威力を発揮します。多様な測定条件や要求に応えるため、精密なデータ収集が可能で、研究や開発現場でのニーズに応えています。
概要と購入情報
- - 名称:高速・高精度・高機能データロガーT-ZACCS 9 TS-960
- - 製造元:株式会社東京測器研究所
- - 発売開始日:2021年7月
- - 価格:本体価格130万円(別売の測定ボックスEX-50Hが必要)
必要な機能を幅広く備えたT-ZACCS 9 TS-960は、今後の測定技術のスタンダードとなることでしょう。ぜひ活用して、最新の測定技術を体験してみてください。