企業サバイバル術を養う「防災サバイバルキャンプ」
長野県の八ヶ岳を拠点に活動するOffice Hideoutが、法人および企業向けの新たな防災プログラム「防災サバイバルキャンプ」を2025年から開講することが決まりました。このプログラムは、従業員一人一人の自立的な生きる力を養い、災害時の企業としての役割を理解する内容となっています。
自助の重要性
近年、大規模災害が多発する中、自衛隊などの公的支援をあてにすることの危うさが指摘されています。2021年に発生した能登半島沖地震がその一例で、長期間の支援待ちが避けられない状況が考えられます。このような状況下で、企業がしておくべき最も重要な準備は、自らの力で避難生活を持続するための知識とスキルを養うことだといえます。
例えば、電気、水道、ガスなど日常のインフラがストップした場合、企業はどのように従業員の安全を守り、さらには地域貢献を果たすべきか、考える必要があります。これは単に従業員の安全確保をするだけでは不十分であり、むしろ地域社会との連携が求められる新たな時代の課題ともいえるでしょう。
必要な能力
令和5年度の調査によると、事業継続計画(BCP)が未策定の企業が49.4%に上り、その原因として人材不足やスキル不足が挙げられています。災害時に対応できる企業であるためには、従業員が自己の力で考え、判断し、行動できることが必要です。この“生きる力”が、非常時に大きな価値を持つのです。
防災サバイバルキャンプの内容
「防災サバイバルキャンプ」では、民間企業向けに、集団でのリスク管理や実践的な対応を学ぶことが可能です。座学と実技を組み合わせ、参加者はリアルな災害シミュレーションを通じて必要なスキルと知識を習得できます。各種のアウトドア装備は全て無料でレンタルされ、最寄りの駅からは無料送迎も提供されます。
キャンプは2泊3日の内容で、基本理論の学習と実戦形式のトレーニングが行われます。特に、週末冒険会の専用フィールドで行われるこのプログラムでは、座学で得た知識を現実に活かせるような内容が組み込まれています。
終わりに
この新たな取り組みによって、企業が災害時のサバイバル力を高め、地域社会に貢献できる人材を育成することが期待されています。「防災サバイバルキャンプ」を通じて、社員が自立した行動ができるようになるとともに、企業全体として危機管理に強い体制を築くことが目指されます。
詳細については、
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