漁具が変わる!新たな価値を生むデザインタイル
廃漁網のリサイクルと独自のデザインが融合した新しい商品が、気仙沼を拠点とするamu株式会社から誕生しました。漁網を素材にした「amuca®︎タイル」は、海洋プラスチック削減とカーボンニュートラルを同時に実現し、今冬にオープン予定のBLACK TIDE BREWINGの新店舗、SENDAI TAP ROOMのインテリアとして採用されます。これにより、地域の特性を活かした持続可能なプロダクトの展開が進んでいます。
漁網アップサイクルの取り組み
「廃漁網アップサイクルベンチャー」として知られるamu株式会社は、漁具の回収と再利用に特化した企業です。代表の加藤広大氏が目指すのは、「いらないものはない世界をつくる」こと。このビジョンのもと、使用されなくなった漁網やプラスチックを素材にし、リサイクルの新しい形を模索しています。
今回のタイルは、気仙沼の漁網や、日本酒の瓶など、地域資源をふんだんに活かしています。分別せずに素材をまとめて固化するためのセメント混和剤を利用するなど、革新的な技術も使用されており、重さや種類による質感の違いも楽しむことができます。これにより、一つ一つのタイルは唯一無二のデザインを持つことになります。
BLACK TIDE BREWINGとのコラボ
BLACK TIDE BREWINGは、東日本大震災の復興を目的に設立されたクラフトビールのマイクロブルワリーです。地元の魅力を発信し、地域の長期的な活性化につながるような製品作りを目指しています。気仙沼の海の幸を使ったビール作りを行い、その過程で地域のコミュニティ作りにも寄与する姿勢が特徴です。
新店舗のSENDAI TAP ROOMでは、amucaタイルを壁材として使用することで、デザイン性だけでなく、地域のストーリーをも伝えています。店舗のオープンは2025年1月25日の予定で、気仙沼から世界へと広がるクラフトビールと、地域資源を利用した持続可能なビジネスモデルを語っていくことでしょう。
未来への展望
amu株式会社は、今後もさまざまな業種の企業にamuca®︎タイルを提案していく計画を立てています。ホテルや小売店など、地域に根ざしたビジネスにおいて、このタイルを導入することで、内装や什器に独自のストーリーを盛り込むことが可能です。また、漁具のリサイクルを通じて新たな資源を創出し、持続可能な地域社会の発展を目指しています。
これらの取り組みを通じて、気仙沼発の革新的なクラフトビールと、その背後にある地域の文化や歴史を共に楽しんでいただける機会が増えることでしょう。地域資源のアップサイクルを手掛けるamu株式会社が築く未来に期待が寄せられます。