Zスパイラル工法で高速道路進化
2024-07-08 09:11:25

高速道路橋の床版継手に革新!奥村組と昭和コンクリートが開発した「Zスパイラル工法」

高速道路橋の床版継手に革命!「Zスパイラル工法」が誕生



株式会社奥村組と昭和コンクリート工業株式会社は、高速道路橋の床版継手に革新的な工法「Zスパイラル工法」を開発しました。この工法は、プレキャストPC床版を、特殊なスパイラル筋を用いて接合することで、従来の工法に比べて作業時間の短縮と十分な疲労耐久性を両立を実現します。

老朽化する高速道路の課題



近年、高速道路の老朽化が深刻化しており、多くの橋梁で床版の更新が必要となっています。従来の床版取替工事では、ループ継手と呼ばれる工法が用いられていましたが、この工法は橋軸直角方向の鉄筋を配置する作業に多くの時間と労力を要していました。そのため、工期が長引くだけでなく、交通規制による渋滞などの影響も発生していました。

「Zスパイラル工法」の革新性



奥村組と昭和コンクリート工業は、これらの課題を解決するため、独自の技術を駆使して「Zスパイラル工法」を開発しました。この工法は、ループ筋に特殊なスパイラル筋「Zスパイラル筋」を差し込んで結束固定することで、従来の工法のように橋軸直角方向の鉄筋を配置する必要がありません。

「Zスパイラル工法」の主な特長

作業時間の短縮: Zスパイラル筋とループ筋の結束作業が容易なため、従来の工法に比べて配筋作業時間が大幅に短縮できます。
足場や作業ヤードの不要: Zスパイラル筋は床版の上面から差し込むことができるため、足場の設置や作業ヤードの確保が不要となります。
* 特殊コンクリートの使用不要: 標準工法と同様のコンクリートを使用するため、特殊コンクリートの場合に発生する現場での練り混ぜ作業や強度試験などの手間が省けます。

耐久性と安全性も確保



「Zスパイラル工法」で接合したプレキャストPC床版は、輪荷重走行試験により100年に相当する耐久性を有することが証明されています。また、安全性についても十分に考慮されており、高速道路の安全な走行を確保できることが確認されています。

高速道路の維持管理を効率化



「Zスパイラル工法」は、作業時間の短縮、足場や作業ヤードの不要、特殊コンクリートの使用不要など、従来の工法に比べて多くの利点があります。これらの利点を活かすことで、高速道路の床版取替工事を効率的に行うことが可能となり、交通規制による影響を最小限に抑えることができます。

今後の展開



奥村組と昭和コンクリート工業は、今後、高速道路の床版取替工事に「Zスパイラル工法」を積極的に提案していく予定です。この革新的な工法が、老朽化した高速道路の効率的な更新に貢献し、日本のインフラ整備を加速させることが期待されます。


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