ツーライスの海学習
2025-06-19 15:49:58

お笑いコンビ「ツーライス」が啓発活動!高知の海を楽しく学ぶ

高知の海を未来へ!



高知県で開催された「ツーライスと海を学ぼう!」は、海に関する様々な問題を楽しく学ぶための出前授業です。このイベントは、次世代に向けた豊かで美しい海の継承を目指し、海洋学習を実施する「海と日本プロジェクト」の一環として、小学生を対象に行われました。

2025年6月11日、水曜日に土佐清水市立三崎小学校で行われたこのイベントには、小学4年生から6年生までの21人が参加しました。この授業を通じて、子どもたちは海の現状や、それに伴う環境問題について知識を深めました。

背景にある海洋環境の危機



高知の海は、美しい自然が広がる一方で、海洋ごみの増加や生態系の変化といった問題が深刻化しています。毎年、ツーライスは10カ所以上の海岸で清掃活動を行い、海が抱えるトラブルを少しでも解決するための運動を続けています。今回の授業では、その現状を子どもたちに知ってもらい、自身の生活と海とのつながりを実感してもらうことが目的です。

ツーライスによる授業内容



最初に登壇したのはお笑いコンビ「ツーライス」のヤスさんと大ちゃん。二人は、急増する「海洋ごみ問題」について詳しく解説しました。海洋ごみには「漂着ごみ」「漂流ごみ」「海底ごみ」の3種類が存在し、最も多いのがプラスチックであることが説明されました。毎年約800万トンものプラスチックが海に流出していると聞き、子どもたちは大きなショックを受けたようです。

続いて、気象予報士の山岸拓氏が登壇し、地球温暖化が海にどのような影響を及ぼしているかを説明しました。温暖化によって、海水温の上昇や海水面の上昇、さらには海洋の酸性化が進むことが指摘されました。具体的には、海水面が上昇することで、100年後には日本の9割の砂浜が消えてしまう可能性があると知り、参加した子どもたちは深刻な表情を浮かべました。

最後に、足摺海洋館SATOUMIの新野館長が登壇し、竜串湾の豊かな生態系について語りました。この地域には、110種ものサンゴや384種のウミウシが確認されており、中でも日本最大級のシコロサンゴが見られることが誇りにされていますが、一方でサンゴの白化現象やオニヒトデの食害といった問題も抱えている現状が述べられました。

子どもたちの感想



授業を受けた子どもたちからは、さまざまな意見や感想が寄せられました。「漁具が海の生き物に絡まっていてショックだった」「浜でごみを拾うようにしたい」「南にいるお魚がたくさん移動してきているのがびっくりした」といったコメントがあり、この授業を通じて、環境問題への意識が高まったことが伺えます。また、「電気をこまめに消したり、節水したりするようにしたい」といった行動につなげることを決意した子どももいました。

団体の活動と背景



このイベントは、一般社団法人「海と日本プロジェクトin高知」が主催し、海の大切さを次世代へ伝えていくことを目的として活動しています。ホームページでは、さまざまな取り組みやイベント情報が公開されており、興味のある方はぜひ訪れてみてください。


海が提供する恵みや楽しみは計り知れません。「海と日本プロジェクト」は、環境問題について考えるきっかけとして、全国の人々に海の未来を自分ごととして捉えてもらうことを目指しています。行動することの重要性を子どもたちに伝え、未来へと海を引き継ぐアクションの輪を広げていく取り組みです。


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ソーシャルアクションネットワーク
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