AIボット「Wisora」に新機能追加！回答精度を向上させるハルシネーション対策

Wisoraに新機能！ AIボットの回答精度が向上

株式会社ソラコムは、生成AIを活用したボット作成サービス「Wisora」に新機能を追加しました。名付けて「ハルシネーション対策機能」。2025年12月16日から提供が始まるこの機能は、ボットが生成する回答の情報の正確性を高めることを目的としています。

Wisoraとは？

Wisoraは、社内外のドキュメントやウェブサイトを活用して、最適な回答を提供するAIボットサービスです。特に、AIの専門知識がなくても簡単に利用を開始できる点が特長で、PDFやOfficeファイルまたはウェブページを読み込ませることで、自然言語での質問に対して迅速に回答を得ることができます。

このAIサービスは、Retrieval-Augmented Generation（RAG）技術を利用し、ユーザーが指定した情報源からデータを収集して回答しますが、これにより時折、情報が古くなっていたり、事実と異なる「ハルシネーション」を生む可能性もありました。

新機能のポイント

新たに導入されたハルシネーション対策機能では、ユーザーが設定画面からAIの回答姿勢を選べるようになり、「推奨モード」と「厳格モード」の二通りが用意されています。

- 推奨モード: AIが一般常識やウェブ上の知識に基づいて、柔軟に情報を取得して回答します。
- 厳格モード: 読み込んだ情報のみを正解として扱います。ドキュメントに記載のない質問には、「情報を持っていない」とのクリアな回答を行い、外部知識の混入を防ぎます。

これにより、情報の厳密性が格段に向上します。この変更により、専門的な知識やプロンプトエンジニアリングを必要とせず、誰でも簡単に利用できる工夫が凝らされています。

ビジネスシーンでの利用例

この新機能は特に情報の正確性が重視されるビジネスシーンにおいて効果を発揮します。例えば、製品やサービスのサポート業務では、異なるモデル間の仕様についての正確な案内を提供したり、最新のマニュアルに基づいた情報を提供することで、顧客対応の品質を向上させることが可能です。

また、契約やデータに関するコンプライアンス問題でも、厳密な情報提供が求められる場面においても、このハルシネーション対策機能は役立つでしょう。

効率化とカスタマイズの便利さ

さらに、Wisoraにはさまざまなプランが用意されており、月額47,000円から利用が可能です。多様な公開方法（ウェブウィジェット、Slack連携など）や、会話ログを通じた精度の継続的改善も考慮されています。

他にも自社の資料を学習させたAIボットが社員の情報検索を助けたり、顧客サポートを強化するために導入したりと、様々なユースケースが考えられます。また、多言語対応にも対応しているため、外国語での質問にも自動で応答できるため、グローバルなビジネス展開にも役立つでしょう。

まとめ

株式会社ソラコムは、AIの利用を民主化し、IoTを駆使して最新技術を多くの人が使いやすく提供することを目指しています。Wisoraは、こうした取り組みの一環として、現場のデータを迅速に活用できる未来を切り開く力を持っているといえるでしょう。ぜひこの新しい機能を活用して、AIによる業務効率化を体験してみてはいかがでしょうか。