自律走行ユニット開発
2019-10-09 20:38:44
自動運転の未来を拓く!イームズロボティクスとマゼランが共同開発する「自律走行ユニット」
自動運転の未来を拓く!自律走行ユニットの協業
イームズロボティクス株式会社とマゼランシステムズジャパン株式会社が、次世代の自律走行技術を実現するための共同開発に乗り出しました。このプロジェクトでは、準天頂衛星「みちびき」の活用により、高精度な位置情報を基にした「自律走行ユニット」を開発します。この協業は、中小農業機械の分野における革新を促進し、農業界全体に新たな風を吹き込むことが期待されています。
合作の背景と目的
イームズロボティクスは、ドローンを中心とした無人機の自動運転技術を開発してきました。一方、マゼランシステムズジャパンは、高精度のGNSS(全地球測位システム)技術を活かした受信機を提供しています。両社はそれぞれの専門分野を持ち寄り、農業用機械の自動運転技術の開発を進めることを目的としています。その結果、従来のGNSS技術では解決が難しかった走行の精度向上が期待されており、特にセンチメートル単位の精度を持つ「自律走行ユニット」が今後の農業生産性を大きく変えるポテンシャルを秘めています。
「自律走行ユニット」の特徴
「自律走行ユニット」は、既存の電子制御モビリティに後付けする形で自動運転を実現することができるのが特長です。利用する機械の種類を問わず、動力源が異なるエンジン駆動タイプやバッテリー駆動タイプでも対応可能で、操作系が電子制御されていれば取り付けが可能です。
さらに、このユニットは、ユーザーがタブレットを使用して自由に運行ルートを設定できる機能も備えています。指定した経路を走行するモードだけでなく、特定の地点で停止や旋回などの動作を指定できるため、農作業の効率化や精密化に貢献します。
農業用ロボットの現状と課題
農林水産省は、自動運転農機の技術水準をレベル分けしています。レベル0からレベル3まであり、レベル0が完全手動操作、レベル3が完全無人運転を示します。現在、大手農機メーカーでは自動運転トラクターなどが実用化され、レベル2程度の自動動作を実現しています。しかし、中小農機具メーカーにおいては、資金不足や開発力の欠如から、自動運転技術の導入が難しい状況が続いています。
中小メーカーへのアプローチ
「自律走行ユニット」は、中小農機具メーカーにとって大きな助けとなる可能性があります。自動運転システムを新たに開発するのではなく、既存の機械に簡単に後付けできるため、経済的な負担を抑えることができます。導入に際しては、エンジニアによるサポートも行い、安心して自律走行のシステムを実装できるよう配慮しているのです。
期待される効果と未来展望
今後、イームズロボティクスとマゼランシステムズジャパンが共同で開発する「自律走行ユニット」は、2020年初旬にサービスリリース予定で、量産及び販売もその年のうちに行われる見込みです。この技術が農業の現場で広く採用されれば、業務の効率化や省力化が進み、さらには農業の持続可能性にも寄与するでしょう。
自動運転技術の進化により、未来の農業がどのように変わっていくのか、その行方に期待が高まります。これからの農業を支える「自律走行ユニット」の誕生に、ぜひご注目ください。
会社情報
- 会社名
-
イームズロボティクス株式会社
- 住所
- 福島県南相馬市小高区飯崎字南原65番地の1
- 電話番号
-
049-293-4567