空き家を活用した民泊事業が実現へ!
特定非営利活動法人キリンこども応援団(大阪府泉佐野市)は、「キリンのとびら高等部」における空き家を活用した民泊事業の立ち上げ・運営を目指し、クラウドファンディングに挑戦。60日間で目標金額500万円の113%となる566万5500円、195人もの支援を集め、目標達成を果たしました。
キリンこども応援団は、子ども食堂「キリンの家」、フリースクール「キリンのとびら」、オンラインフリースクール「clulu」など、子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供しています。2024年4月に開校した「キリンのとびら高等部」では、在籍する高校生が、空き家を活かした民泊事業の立ち上げ・経営に主体的に取り組んでいます。
このプロジェクトは、大阪府と一般財団法人村上財団による「NPO等活動支援によるSDGsの達成に向けた社会課題解決事業」の助成対象事業として採択されました。クラウドファンディングで集まった資金は、民泊事業の立ち上げ費用に充当され、大阪府からの助成金と合わせて事業を推進していきます。
高校生が主体的に事業を推進
クラウドファンディング期間中は、多くの方から温かい応援メッセージが寄せられました。「子どもたちの挑戦を応援したい」「未来へ繋がる素敵なプロジェクトだと思った」など、子どもたちの夢を叶えたいという熱い想いが伝わってきます。
プロジェクト終了後、子どもたちと支援総額や応援メッセージを共有したところ、民泊施設のコンセプトやイメージについて積極的にアイデアを出し合い、施設の図面打ち合わせもスタートしました。高校生たちは、今回のクラウドファンディングを通して、地域社会への貢献や事業の成功に向けて、さらに意欲を高めています。
子どもたちの未来を創造する
キリンこども応援団の代表理事、水取博隆氏は「目標を上回るご支援をいただき、心から感謝申し上げます。皆様の想い、そして貴重な資金を託していただけたことに改めて身の引き締まる思いです。子どもたちが自分の未来に踏み出せる場所を創造するため、これからも全力を尽くしていきます。」とコメントしています。
「キリンのとびら高等部」は、通信制高校である代々木高等学校と提携し、高校卒業資格の取得をサポートするだけでなく、仕事体験「キリンのとびラボ」を通じて、プロのフリーランスや地域の経営者から指導を受けることで、子どもたちの得意を活かした働き方を育んでいます。
社会課題解決への取り組み
今回のプロジェクトは、空き家問題の解決と同時に、子どもたちの社会参加促進、地域活性化に繋がる取り組みとして注目されています。高校生が主体的に事業を進めることで、地域社会に貢献するだけでなく、自分たちの将来の可能性を広げていくことが期待されています。
キリンこども応援団は、今後も子どもたちが安心して過ごせる場所を提供し、一人ひとりの可能性を引き出す活動を続けていきます。