介護業界のデジタル化を加速するBuddycomと眠りCONNECTの連携

介護業界のデジタル化を加速する新たな連携

近年、介護業界はさまざまな課題に直面しています。特に2040年代前半には、高齢者人口がピークに達すると予測されており、介護ニーズの増加や人材不足が深刻化する中で、業務効率を向上させるためのデジタル技術の導入が求められています。これに応える形で、株式会社サイエンスアーツが展開するライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」と、医療・介護用ベッドメーカーであるパラマウントベッド社の「眠りCONNECT」が新たに連携を開始しました。この連携により、介護現場のデジタル化が一層進展することが期待されます。

介護現場における課題

介護業界では、業務の効率化が非常に重要な課題として認識されています。特に、介護スタッフの負担を軽減することが求められる中、BuddycomはICT技術を駆使し、介護事業者の業務負担の軽減に寄与しています。具体的には、介護記録の管理や情報の共有が円滑に行えるよう支援しています。最近のデータによると、Buddycomの導入は前年比68%増と拡大を続けており、多くの介護事業者がその恩恵を実感しています。

眠りCONNECTとの連携内容

今回の連携により、パラマウントベッドの「眠りCONNECT」から得られるライフログデータや通知情報がBuddycomを介して、介護スタッフに音声で届けられるようになります。具体的には、部屋名や利用者の名前を指定したグループに一斉通知でき、必要な情報を迅速に共有することが可能になります。この機能により、職員はPCやスマートフォンを直接確認しなくても、音声でリアルタイムな通知を受け取ることができ、ケアの質の向上に寄与します。

また、Buddycomには音声をテキスト化する機能も備わっており、職員のコミュニケーションも記録されるため、ケアの流れを可視化できます。これにより、将来的には業務の改善資料として大いに役立てられることでしょう。

今後の展望

今後、両社は「眠りCONNECT」へのライフログデータの積み重ねとBuddycomの音声データの利活用を進め、さらなる介護のデジタル化を実現していく方針です。さらに、Buddycomでは2024年12月のアップデートにおいて、外国人介護職員向けの翻訳機能を強化し、合計23言語に対応する予定です。これにより、すべての介護職員が平等に情報を受け取れる環境を整え、高品質なサービスの提供を目指します。