ジムの枠を超え、ヘルステック領域へ進化!FiTが描く「健康の民主化」とは?
株式会社FiTは、フィットネスジム「LifeFit」を運営するヘルステックスタートアップです。同社は、これまでフィットネス事業に注力してきましたが、更なる事業拡大のため、ヘルステック領域への進出を表明しました。
FiTは、”健康の民主化”を掲げ、「暮らしにフィットネスを」という理念のもと、多くの人々に持続可能な健康を提供することを目指しています。これまで、低価格で利用しやすいシステムと料金体系で、誰でも気軽に利用できる次世代型フィットネスジム「LifeFit」を展開してきました。
同社は、この1年でサービス利用者数を20倍に成長させ、ジム領域におけるFCオーナー加盟数日本第2位、累計調達額20億円以上を達成するなど、大きな成長を遂げています。
今回のヘルステック領域への進出は、フィットネス事業のDX領域を超え、ユーザーにさらなる価値を提供し、次の成長を創出するための戦略です。
FiTの「ヘルステック領域のプラットフォーマー戦略」とは?
FiTは、ヘルステック領域のプラットフォーマーを目指し、3つの柱で事業を展開していく計画です。
戦略1:顧客基盤を活用した、日本のヘルスケア企業との融合
FiTは、LifeFitの顧客基盤を活用して、日本のヘルスケアテクノロジー企業との連携を強化します。
例えば、次世代がんリスク検査「マイシグナル」を提供するCraif株式会社との提携により、LifeFitユーザーへのサービス提供を開始しました。ユーザーはアプリを通じて健康状態を調査し、健康状態の可視化を行うことで、フィットネスとヘルスケアの融合を実感できます。
このような連携により、ユーザーはより包括的な健康管理を実現できるようになり、LifeFitの店舗利用も促進されることが期待されています。
戦略2:独自アプリを通した、健康データ事業の開始
FiTは、LifeFitユーザーの健康データを収集し、データ事業を開始します。収集されるデータには、ジムへの来店回数、トレーニングレベル、睡眠時間、食事内容など、多岐にわたる情報が含まれます。
これらのデータは、ユーザーへのリワードプログラムに活用されます。ユーザーは、健康的な行動をとることで、リワードを獲得できるようになります。また、リワードを提供する企業との相互送客にも注力することで、店舗集客の最大化を図ります。
さらに、収集された健康データは、ヘルスケア領域の企業に提供することで、日本の健康市場の活性化に貢献していく計画です。
戦略3:”初めての健康活動”をテーマとした、ヘルスケアECモール提供開始
FiTは、ヘルスケアECモールを7月にオープンする予定です。このECモールでは、フィットネス初心者向けの健康商品やサービスが販売されます。
FiTでは、約7割のLifeFitユーザーがフィットネス初心者であることから、初心者でも使いやすい健康商品やサービスを提供する必要性を感じています。
ECモールでは、FiTのプライベートブランド「LIFEFIT PROTEIN」や、フィットネスアパレルブランドなどの商品を販売する予定です。ユーザーは、これらの商品を通じて、手軽に健康的なライフスタイルを始めることができます。
FiTの取り組みは、日本の健康市場にどのような変化をもたらすのか?
FiTのヘルステック領域への進出は、日本の健康市場に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。
FiTは、顧客基盤を活用したヘルスケア企業との連携、健康データ事業、ヘルスケアECモールの開設など、3つの柱で事業を展開していくことで、”健康の民主化”を実現し、誰もが健康的な生活を送れる社会の実現を目指しています。
今後のFiTの動向に注目です。