コープみらい、子ども・子育て支援基金から2,000万円を寄付
生活協同組合コープみらいが、2025年度「子ども・子育て支援基金」を通じて、合計2,000万円を3団体に寄付しました。寄付先は社会福祉法人中央共同募金会、認定NPO法人アジア・コミュニティ・センター21、認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールドです。この活動は、コープみらいの本部がある埼玉県さいたま市で10月3日に行われた贈呈式で発表されました。
子ども・子育て支援基金設立の背景
コープみらいは、子どもたちやその家族が直面する貧困や飢餓の問題に対処するため、2021年に「子ども・子育て支援基金」を設立しました。この基金は、組合員が寄贈した書き損じはがきや未使用切手を換金することで収集された資金を元に運営されています。2025年の寄付活動も、組合員の協力に支えられています。
2025年1月から5月にかけて実施された「はがき・切手回収キャンペーン」には、22,817人の組合員が参加し、これによって集まった資金が寄付に充てられました。コープみらいは、「誰一人取り残さない」持続可能な社会を目指すという信念のもとで、組合員との共同作業で様々な活動を支援しています。
支援先団体とその活動
1.
社会福祉法人中央共同募金会:1,200万円の寄付は、生活困難な家庭や子どもたちへの支援に使われます。主には、物価高騰に直面している家庭への直接的な食事支援や教育支援が行われます。
2.
認定NPO法人アジア・コミュニティ・センター21:400万円がフィリピンの路上で生活する若者たちの自立支援プロジェクトに充てられます。このプロジェクトでは、現地NGOと連携し、若者らが夢を追い求める手助けを行っています。
3.
認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールド:400万円は、アフリカやアジア各国での食料支援や栄養改善活動に利用されます。現地の状況は厳しいですが、そこでも希望を持って生活を改善しようとする若者たちへの支援が大切です。
寄付金贈呈式の意義
寄付金贈呈式には、各団体からの代表者も参加し、支援活動の重要性について語りました。たとえば、中央共同募金会のコメントでは、コープみらいの支援が地域の子どもたちに具体的にどのような影響を与えているかを紹介。子ども食堂を利用する家庭への体験支援や不登校児への居場所作りに貢献しています。
アジア・コミュニティ・センター21の代表も、フィリピンでの活動を通じて、国際的な支援の重要性について言及。国境を越えたつながりが、未来の子どもたちを支えるために必要だと強調しました。
ハンガー・フリー・ワールドの代表も、飢餓という現状に対して若者がどう立ち向かっているか、その希望を感じられる活動を続けることが重要だと述べました。
まとめ
コープみらいが行った今回の寄付活動は、単なる資金援助に留まらず、地域とのつながりや、国境を越えた支援活動を通じて、未来の子どもたちを支える礎となるものでした。今後も、このような活動を通じて、より良い社会の実現を目指すコープみらいいと、その活動に参加する全ての組合員に感謝しつつ、新たな支援の形を模索していくことが求められます。