日本コクレアが人工内耳インプラントの承認を取得、装用実績1万台突破へ
日本コクレアが新たな人工内耳技術を発表
日本コクレア(所:東京都文京区)は、Cochlear™ Nucleus Profile CI532人工内耳インプラントについて、厚生労働省からの医療機器製造販売承認を取得したことを報告しました。これにより、2020年2月からの上市に向けて準備を進めているとのことです。
CI532人工内耳インプラントの特徴
CI532の特徴は、スリム・モディオーラ電極という最新の技術の採用です。この電極は、世界最高クラスの細さを誇り、内耳の繊細な構造を保護しつつ、高度な聴こえを実現します。コクレアのチーフテクノロジーオフィサー、ヤン・ヤンセン氏によれば、この電極は聴神経に近接して設置され、電気刺激を効率的に与える設計となっています。これにより、医師が使用する際の利便性も向上しました。
聴こえの満足度向上
臨床研究の結果によると、CI532による聴こえの満足度は、従来の補聴器使用と比較して飛躍的に向上しています。95名の被験者を対象にした調査の結果、補聴器装用時の満足度はわずか9%だったのに対し、CI532を装用した際には満足度が95%に達しました。これは、CI532が医療現場での信頼性を高める証拠となっています。
コクレアの歩み
2019年、日本コクレアにとって特別な年となりました。この年、人工聴覚器の日本での装用実績は10,000台を超え、また会社設立30周年も迎えました。コクレアの事業は、難聴者に対する支援の強化と聴こえの改善に寄与してきたのです。アジア太平洋人工内耳シンポジウムでは、1,000人を超える聴覚医療の専門家が参加し、技術の進歩とコクレアの取り組みを末永く支えていく意思が新たに示されました。
今後の展望
CI532人工内耳インプラントは、2020年2月に日本市場への導入を予定しています。これにより、さらに多くの難聴者がこの先進的な技術の恩恵を受けることが期待されています。コクレアは、聴覚医療の世界で革新を続け、装用者に質の高いサービスを提供していく姿勢を貫くでしょう。コクレアの取組みは、これからも続きます。医学の発展に寄与することを目指し、聴覚医療の未来を切り拓いていくのです。
この革新的な製品についての詳細は、日本コクレアにお問い合わせいただくことを推奨いたします。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 日本コクレア
- 住所
- 東京都文京区本郷2-3-7お茶の水元町ビル
- 電話番号
-
03-3817-0241