山梨の人口減少問題に取り組む「こうふHRBPラボ」
山梨県はいま、深刻な人口減少問題に直面しています。この課題に立ち向かうべく、一般社団法人「こうふHRBPラボ」が11月20日に設立登記を完了しました。これまで個人事業として展開していた事業を法人化し、地域中小企業への人事支援を本格化させることを目指します。
設立の背景
山梨県は近年、人口流出や次世代人材の不足が問題視されています。特に中小企業は、再現性のある採用手法の確立や次世代を担う人材の育成に苦労しています。政府の調査によれば、地方の中小企業で人材に関する課題が最も多く、約4割が専任の人事担当者を抱えていないとの実態も浮き彫りになっています。こうした現状に対応するために、こうふHRBPラボが設立されました。
事業内容
こうふHRBPラボでは、地域中小企業に対し、以下のような支援を行います:
企業の人事部門と連携し、採用から育成・定着までの戦略を支援します。
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、職業適性に関する支援を行います。
求人情報を提供し、求職者との架け橋をつくります。
企業のニーズに応じてカスタマイズされた研修を提供します。
山梨の人材問題を解決するための政策提言を行います。
さまざまなパートナーシップを通じて人材育成を進めます。
代表者の紹介
こうふHRBPラボの代表理事、長田繁孝氏は、20年以上にわたり、営業から人事までの広範な経験を持つ人事コンサルタントです。過去には、厚生労働省や山梨県の委託事業で活躍し、中小企業の採用や育成を支援してきました。長田氏は自らの専門性を活かし、地域企業の持続可能な成長に寄与することを目指しています。
今後の展開
こうふHRBPラボは、初年度に20社への支援を計画しており、「HRリテラシー研修」を通じて地域企業の人事力を高めていく予定です。また、UIターン希望者や副業人材とつながる機会を創出し、地域社会の活性化にも寄与します。さらに、事業承継に関連する支援を行い、次世代の人材の育成に注力していく方針です。
代表者のメッセージ
長田氏は、こうふHRBPラボの存在は他の支援団体とは一線を画すると述べています。利益追求に走るのではなく、企業や求職者の立場に立った伴走型の支援を行うことで、真の解決策を提供するのが使命だと語ります。
「地域社会のつながりが未来をつくるという理念を掲げ、山梨の人口減少問題を採用・人事の力で解決したい。」
この理念を胸に、こうふHRBPラボは地域の未来に大きく貢献していくことでしょう。
法人概要
- - 名称:一般社団法人こうふHRBPラボ
- - 所在地:山梨県甲府市塩部4丁目
- - 設立日:2025年11月11日(登記完了日:11月20日)
- - 事業内容:人事・組織支援事業
- - ホームページ:こうふHRBPラボ
このように「こうふHRBPラボ」は、地域の持続可能な発展に寄与するため、様々な施策を通じて山梨の人材問題に取り組んでいます。地域企業との関係を深め、人材の流出を防ぐ力となることは、地域の未来を切り開く鍵となるでしょう。