沖縄の未来と願い
2022-04-29 12:23:19
復帰50年、沖縄が求める基地のない平和な未来への思い
沖縄県民大会:復帰50年に寄せる思い
沖縄が日本本土に復帰してから50年という節目を迎え、沖縄の未来を考える「オンライン県民大会」が開催されました。この大会は、県民が求める平和な沖縄を実現するための重要な機会であり、多くの参加者が熱い思いを寄せました。
背景:沖縄の歴史
沖縄は、第二次世界大戦の末期に本土決戦を回避するための場として利用され、県民の4人に1人が犠牲になりました。戦後、沖縄は1952年に発効されたサンフランシスコ講和条約により、日本から切り離され、27年間にわたり米軍の占領下に置かれました。この間、土地の強制接収や多くの事件、犯罪が起こり、県民は辛い日々を強いられました。
1971年、琉球政府の屋良朝苗主席が作成した「復帰措置に関する建議書」では、県民が復帰を強く願う理由が述べられています。それは、平和憲法の下で基本的人権の保障を求めるものでした。こうした願いは、沖縄の地方自治権確立や経済開発への期待にもつながっています。
県民大会の目的
本土復帰から50年。沖縄県民の願いは果たして実現したのでしょうか。現在、沖縄には日本国土のわずか0.6%の面積に対し、70%以上の米軍専用施設が集中しています。また、辺野古新基地の建設など、県民の意向を無視した政府の姿勢が変わらない中、子どもたちの貧困問題や低い県民所得といった課題も山積しています。
この県民大会は、「復帰に託した願いは実現されたのか」という問題提起を行うため、多くの県民が集まりました。実行委員会は、県議会の与党によって結成され、全国に向けて沖縄の現状を訴えるために活動しています。
主要登壇者と議題
大会には、さまざまな分野からの登壇者が集まりました。元琉球政府職員の平良亀之助氏、元沖教組委員長の石川元平氏、そして基地爆音差止訴訟の原告団長である新川秀清氏など、沖縄の文化や未来に対するそれぞれの思いを語りました。特に、オーガニックゆうき氏は国内外の人々に向けたメッセージを発信し、復帰50年の意義を問い直しました。
オンライン開催の影響
当初、1万人規模の屋外大会が計画されていましたが、新型コロナウイルスの影響で急遽オンライン開催となりました。この形を通じて、県民の声や願いが広く伝わることを期待しています。現地に足を運べなかった方々も、オンライン配信を利用して参加し、意見を共有しました。
未来への課題
この大会を通じて再認識されたのは、沖縄が抱える課題の多さです。復帰から50年経過した今、沖縄の未来を創っていくためには、県民一人ひとりが声を上げ、行動することが求められています。私たち現在の世代が、沖縄が平和な地域として再生できるよう、互いに協力していくことが重要です。復帰に寄せた願いを実現することは、単なる懐かしい思い出ではなく、今を生きる私たちの指針なのです。
このように、沖縄の未来にはまだ多くの課題が残されていますが、県民の強い意志と団結によって、平和な社会を実現していくことが可能です。オンライン県民大会での熱い思いを胸に、沖縄の明るい未来を切り拓いていくことを願います。
会社情報
- 会社名
-
復帰50年県民大会実行委員会
- 住所
- 沖縄県うるま市石川2421-2
- 電話番号
-
090-1943-0873