医療搬送の新時代
2025-05-01 10:50:11

株式会社mairu techとTXP Medicalが医療・福祉搬送の新たな時代を切り開く提携

株式会社mairu techとTXP Medicalが医療・福祉搬送の新たな時代を切り開く提携



2019年に医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指して設立された株式会社mairu techが、救急医療業界でのイノベーションを推進するため、TXP Medical株式会社と手を組むと発表しました。これにより、東京都内における医療・福祉搬送の効率向上と、患者にとっての利便性が大幅に改善されることが見込まれています。

事業提携の概要



この提携に基づき、mairu techが知見を活かして開発する「mairuシステム」と、TXP Medicalが提供する「NEXT Stage CONNECT」の機能を融合させることが目指されます。患者ファーストの概念を基にしたこのシステムでは、転院から搬送予約に至るまで、シームレスで迅速な手配を可能にします。

mairuシステムは、福祉タクシーや民間救急の予約をWeb上で簡単に行えるサービスです。これまでの煩雑だった電話連絡や情報の管理業務を省き、効率的な予約が可能となります。一方、mairuモビリティは、高度な医療資格を持ったクルーによる安心・安全な搬送サービスで、統一された料金制度を採用し、患者にとって高品質な療養空間の提供が可能です。

NEXT Stage CONNECTは、医療機関間の転院時における情報伝達の非効率を解消するためのプラットフォームで、デジタルでの情報共有と可視化を実現します。これにより、病院の医療従事者は迅速で正確な判断を下せる環境が整います。

医療・福祉搬送業界の現状と課題



現在、日本の救急医療においては、自治体の消防機関が運営する救急車が転院搬送に多く充てられ、緊急対応の遅れを招いているという問題があります。実際に、転院搬送は全救急出動件数の約9%を占めており、その数は年々増加しています。救急車が本来の緊急医療需要に応えることが難しくなっている現実を受け、民間搬送サービスの導入と活用が期待されています。

しかし、民間の搬送サービスはほとんどが個人事業主により運営されており、統一的な予約システムの欠如が業務の非効率を招いています。このため、病院職員は各事業者との電話連絡を経て予約を行う必要があり、実際の調査では、一つの予約を取るのに30分以上を要することも明らかになっています。

提携に至った背景



TXP Medicalは安定した医療搬送体制を構築するため、「NEXT Stage CONNECT」を通じて転院調整の簡素化を実現。一方、mairu techは「mairuシステム」を用いることで搬送手配の効率化に取り組んできました。この両者の強力な組み合わせにより、医療業界における大幅な効率化が図られることとなります。

今後の展開



両社は今後、医療従事者の業務負担を軽減し、患者へのサービス提供を円滑に進めることで、東京都内の医療・福祉搬送を一段とスムーズにしていきます。2025年4月にはシステムの連携機能の開発に取り組み、同年秋にベータ版を実運用し、現場での検証を行う予定です。患者中心の医療サービスの実現に向けて、両社は全力を尽くしていく考えです。

代表のコメント



TXP Medical株式会社の代表取締役、園生智弘氏は、転院搬送の効率化の必要性を語り、「今回の提携は救急搬送において新しいスタンダードを創り出し、現場の業務がよりスムーズになることを期待しています」と述べました。一方、mairu techの代表取締役、大村慧氏は「医療現場の業務負担軽減と、高品質な搬送サービス提供を目指して、全力で取り組みます」との言葉を寄せています。

この新たな提携によって、東京都内の医療搬送が革新され、患者にとっての利便性や効率性が向上することが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社mairu tech
住所
東京都港区六本木6-10−1六本木ヒルズ森タワー15F CIRCLE
電話番号
050-5534-6674

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