Linux Foundationが分散型テクノロジーの新機関LF Decentralized Trustを正式に発表
Linux Foundationが新たに立ち上げるLF Decentralized Trust
2024年9月16日、サンフランシスコとウィーンからのニュースとして、Linux Foundationは分散型テクノロジーエコシステムの発展を目的とした新しい組織、LF Decentralized Trust(LF Decentralized Trust)を発表しました。この新機関は、デジタル経済における透明性と信頼性を提供することを目指しています。
LF Decentralized Trustは、ブロックチェーン、台帳、アイデンティティ、相互運用性、暗号技術などの分野において活動する100以上の創設メンバーに支えられており、合計17のプロジェクトでスタートします。この新組織は、Hyperledger FoundationやTrust Over IP Foundationのメンバーと共に活動し、幅広い議論と協力を促進します。
LF Decentralized Trustは、デジタルアイデンティティやブロックチェーン関連のオープンソースプロジェクトを支援するための中立的な拠点として機能します。特に、Hederaからのコードベースを用いたHieroなど、いくつかの主要なプロジェクトが新組織の傘下に入ります。これにより、分散型技術の成長とイノベーションが加速されることが期待されています。
Linux Foundationの分散型テクノロジー担当ゼネラルマネージャー、Daniela Barbosa氏は、「LF Decentralized Trustは、分散型テクノロジーのエコシステムを共同で構築するための新しい拠点です。透明性、信頼性、効率性を重視し、未来のデジタル経済における信頼できるシステムを構築していくことを目指します」と述べています。
この新機関は、分散型テクノロジーの重要性が高まる中、その成長を支えるために設立されました。AccentureのMichael Klein氏も、「LF Decentralized Trustの設立は、オープンスタンダードとオープンソースがデジタル経済の未来を形成する上で重要な役割を果たすことを示しています」と期待を寄せています。
LF Decentralized Trustは、多様なコミュニティやメンバーとの協力を持続的に進めることで、分散型技術に関する新しい標準やプロジェクトを進めることを約束しています。この新しい組織の影響力と進展は、今後のデジタルエコノミーの成長に貢献することでしょう。
10月23日から24日には、LF Decentralized Trustのメンバーが初のサミットをサンフランシスコで開催予定です。このイベントでは、技術革新や応用の拡大についてのパネルディスカッション、ワークショップ、デモなどが行われ、新しいメンバーシップのもとでの将来の展望に注目が集まります。
LF Decentralized Trustは、Linux Foundationが提供する幅広い技術と標準の一環として、安全で回復力のあるイノベーションのためのオープンな開発を支援ます。この新機関がどのようにデジタルファースト経済を推進し、分散型エコシステムを形成していくのか、今後の動向から目が離せません。詳細は公式ウェブサイトwww.lfdecentralizedtrust.orgをご覧ください。
会社情報
- 会社名
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The Linux Foundation Japan
- 住所
- 神奈川県横浜市中区元町4-168BIZcomfort元町ビル 4F-10号室
- 電話番号
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