エッジAIの新たな一歩を踏み出す
先日、伯東株式会社とVieureka株式会社が手を結び、エッジAIの現場実装に向けた新たなプロジェクトを発表しました。この連携により、両社が共同開発した製品『エッジ生成AI BOX』が、今後の業種を問わず幅広い分野でのAI活用を後押しすることが期待されています。
エッジ生成AI BOXの概要
この『エッジ生成AI BOX』は、Ambarella社のAIビジョンプロセッサ「CV72」を搭載しており、生成AIにかかる大規模言語モデル(LLM)と視覚言語モデル(VLM)の処理をクラウドに依存せずに行うことができます。これにより、通信の遅延を解消し、プライバシーの保護が向上しています。また、現場での迅速な判断や対応が可能となり、介護や製造、流通など様々な業界での課題解決に貢献します。
さらに、このAI-BOXにはVieurekaのエッジAIプラットフォームが組み込まれており、遠隔からのAIモデルの更新や設定変更が可能です。このことで、業種ごとのニーズに合わせたAIの最適化が進み、効率的な業務運営が支援されるのです。
デモ展示会のご案内
伯東とVieurekaは、2025年11月19日から21日にかけてパシフィコ横浜で開催される展示会『EdgeTech+ 2025』において、『エッジ生成AI BOX』のデモ展示を行います。この展示を通じて、来場者の皆様にはエッジAIの高度な処理性能や、遠隔管理による様々な現場での課題解決の可能性を体験していただけます。
展示会の詳細は、公式ウェブサイトをご確認ください。
両社のコメント
この新たな提携に関して、伯東株式会社の取締役・石下裕吾氏は次のように述べています。「Vieureka社とのパートナーシップは、我々の中期経営計画における重要なステップです。両社の強みを活かした次世代のEdgeAIソリューションの展開を進めていきます。」
また、Vieureka株式会社の代表取締役・宮﨑秋弘氏も、「伯東社との協業により、現場に根差したエッジAIの実装が進み、課題解決がリアルタイムで可能になります。」と期待感を示しました。
伯東株式会社について
伯東株式会社は、1953年の創立以来、最先端の技術を提供する総合商社として幅広い分野で活動してきました。「人と技術と自然環境の共存」を掲げ、テクノロジーによる社会貢献を目指しています。
Vieureka株式会社について
Vieureka株式会社は2022年に設立され、エッジAIに特化したプラットフォームを開発し、社会実装の推進を目指しています。パナソニック、JVCケンウッド、WiLの3社から出資を受けており、「世界の今をデータ化する新たな社会インフラを創造」をミッションとしています。
両社の今後の活動に期待が寄せられる中、エッジAIのさらなる進化を私たちも楽しみにしています。