カカオ殻を活用したプロジェクト
2026-01-30 10:25:53

未利用カカオ殻を活用したバイオ炭製造プロジェクトが始動

ベトナムにおけるカカオ殻利用の新プロジェクト



2026年1月27日、広島に本社を置く株式会社トロムソとベトナムのチョンドゥック・カカオ社が「未利用カカオ殻を活用したバイオ炭製造プロジェクト」に関する覚書を締結しました。このプロジェクトは、ベトナムのドンナイ省で展開されるもので、カカオ生産量の増加に伴い問題になっているカカオ殻の処理を解決するための重要な取り組みです。

背景と課題の解決



ドンナイ省はベトナムでも有数のカカオ生産地であり、現在、毎年約6,000トンのカカオ殻が排出されています。このままでは今後5年間で廃棄量が1万トンに達することが予想されています。これらのカカオ殻は無利用のまま廃棄されるため、地域の環境や持続可能な農業に対して深刻な影響を及ぼす恐れがあります。

トロムソは、これまでの経験を活かし、カカオ殻を資源として循環利用することを目指しています。このプロジェクトを通じて、地域の農業の質の向上に寄与することが期待されています。

提供技術の詳細



トロムソは本プロジェクトにおいて、以下の三つのポイントに基づいてバイオ炭製造ソリューションを提供します。

1. 廃棄物の資源化
大量に発生するカカオ殻を原料に使用し、独自の技術でバイオ炭を製造します。このバイオ炭は土壌改良や肥料の代替品としても活用される可能性があります。

2. 熱エネルギーの再利用
製造プロセスで発生する排熱を、カカオ殻の乾燥プロセスに利用します。これにより、化石燃料の使用を減らし、製造コスト削減と生産効率の向上が実現できます。

3. 循環型農業モデルの構築
廃棄物を農業資材やエネルギーに変換する循環型の仕組みを導入し、現地農家の所得向上と製品のブランド価値の強化を支援します。

さらに、昨年から行っているカカオ殻由来バイオ炭の施用実証により、カカオの収量の安定化や増加に関する知見も活用していきます。この取り組みにより、カカオ農家の所得向上や環境負荷の低減が図られることが期待されています。

関係者の期待の声



締結式にはドンナイ省人民委員会の副主席であるグエン・ティ・ホアン氏をはじめ、政府機関や農業組合の代表者、市町村の関係者など、多くの方々が出席しました。ホアン氏は、「日本企業の先進技術との連携は、地域農業の質を高め、農家の経済的発展を支える大きな一歩である」と高く評価し、期待の言葉を寄せました。

広島県商工労働局の環境エネルギー産業課長である畠正和氏も、「広島県は今後とも環境、エネルギー、循環型農業の分野で日本企業との協力を推進していく」と述べました。

今後の展望



トロムソはこのプロジェクトを通じて、環境技術を活用し、国際的な社会問題の解決に積極的に寄与していく方針です。また、ベトナムとの経済協力のさらなる深化を目指し、国際的な取り組みを強化していく努力を続けていきます。

企業情報として、株式会社トロムソは1994年に設立され、さまざまな農業残渣からバイオ炭を製造し、農作物の収量向上や化学肥料の削減効果について検証を進めています。また、カーボンクレジット化やJCM化など、環境保護にも貢献する活動を行っています。公式サイトはこちらです。


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会社情報

会社名
株式会社トロムソ
住所
広島県尾道市因島重井町5265
電話番号
0845-24-3344

関連リンク

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