新技術「フッ素化合物分解」で解決するPFAS汚染に迫るセミナー

新技術によるPFAS汚染の解決に向けて

日本計画研究所（JPI）が2025年5月29日（木）に開催するセミナーでは、立命館大学の小林洋一教授を講師に迎え、PFAS（パーフルオロアルカンスルホン酸）汚染に立ち向かう新技術「フッ素化合物分解」に関する最新の研究成果が発表されます。このセミナーは、PFASに対する解決策を模索する研究者や業界関係者にとって、見逃せない機会となるでしょう。

PFASとは何か

PFASは、耐水性や耐油性に優れていることから、さまざまな産業で利用されていますが、その分解が非常に困難なため、環境汚染が深刻な問題となっています。特に、ペルフルオロオクタンスルホン酸（PFOS）などは、環境中での蓄積が進み、健康や生態系への影響が懸念されています。このため、PFASの効果的な分解技術の開発が求められています。

セミナーの講義概要

セミナーでは、まずフッ素材料の基礎について学び、PFASの現状とその分解方法について深く掘り下げます。さらに、半導体ナノ結晶を使用したPFASの可視光分解技術の詳細なメカニズムについても解説されます。この技術は、405 nmのLED光を利用してPFOSを8時間照射することで、完全に脱フッ素化されることが実験で確認されています。ナフィオンに関しても、24時間の照射で81％脱フッ素化する成果が見られ、可視光の下で高い光触媒活性が示されています。

将来の展望

講義は今後の展望に関する議論へと進み、PFAS汚染への対策としてこの新しい技術の応用可能性についても深掘りが行われます。また、セミナー終了後には質疑応答の時間が設けられ、参加者からの質問に答える形で、さらなる知識の共有が促進されます。

ネットワーキングの機会

セミナーは単なる情報提供の場に留まらず、参加者同士の名刺交換や交流会も行われます。ここでは、多くの業界関係者とネットワーキングをされることで、新たなビジネスチャンスを見出すことが期待できるでしょう。普段は交流が難しい講師や他の受講者との貴重な接点を持てることも、本セミナーの大きな魅力です。

受講方法・費用

今回のセミナーは、会場での参加だけでなく、ライブ配信や後日アーカイブ配信の方法も用意されていますので、それぞれの都合に応じて受講方法を選択することができます。受講料は1名あたり37,640円（税込）、2名以上の申し込みでは割引も適用されます。

この機会に、PFAS汚染解決に向けた最新技術を学び、知識を深めるとともに、業界の仲間たちとのネットワーク構築にお役立てください。詳細や申込みはここからご覧ください。