FDK株式会社は、SMD小型酸化物系全固体電池「SoLiCell®」の放電試験を実施し、150℃という高温環境下でも安定した放電動作を確認しました。この革新的な電池は、3Vという高出力電圧を有し、優れた安全性と環境適合性を備えています。3Vの高電圧出力といった特長に加え、SoLiCell®は不燃性材料で構成され、酸化物系セラミックスの焼結体から作られています。さらに、この電池は表面実装部品としてリフロー実装にも対応しており、多様な用途での導入が進められています。
近年、IoTデバイスやエネルギーハーベスト機器、RTCバックアップ電源といった高温環境において使用される電源のニーズが高まっています。従来の電池では対応が難しいこれらの過酷な条件下でも、SoLiCell®はその性能を発揮します。今回の放電試験は、23℃で充電した後、150℃環境下で行われ、驚くことに150℃という高温条件でも公称容量の60%以上を維持しながら安定して放電できることを確認しました。
この結果は、高温環境で使用されるセンシングや通信機器、さらにモーターや炉、乾燥設備周辺のIoTデバイスといった新しい市場へのエントリーを示唆しています。例えば、高温配管や製造設備のモニタリング機器などには、特にSoLiCell®が活用される可能性が高いと言えるでしょう。エネルギーハーベスト機器と組み合わせることで自立型電源としても機能し、あらゆる高温環境での電子機器の動作を支援します。
このような高温環境での安定した放電性能をもとに、FDK株式会社は今後さらなる製品開発を推進し、SoLiCell®の高容量化や高出力化、耐環境性能の向上に取り組む予定です。加えて、引き続き高温環境下での評価を行い、新たな用途の拡大に向けた努力を継続します。
この取り組みは、特に製造現場や高温設備でのニーズに応えるものであり、SoLiCell®が革新をもたらす新世代の電池として期待されています。今後の技術発展に目が離せません。