日本オーチスが新たな技術習得の場を提供
日本オーチス・エレベータ株式会社は、世代を越えて技術を継承し、社員の能力向上を図るために千葉県のロジスティックス&エンジニアリングセンター内に「コンストラクション・トレーニング・センター」を新たに開設しました。エレベーターの据付から改修、交換に関わる職員の技術力を一層向上させることを目的にしたこの施設は、既存のテクニカル・トレーニング・センターに隣接しています。
増える工事部員への対応
2020年以降、日本オーチスでは工事部員の増員に成功し、現在ではその人数が約50%も増加しました。この増加に伴い、さらなる研修施設や設備の強化が必要とされ、コンストラクション・トレーニング・センターの開設はその一環として実施されました。今後は、社内の専門家だけでなく、施工の協力会社でもある「フィールドパートナー」への教育支援も拡充される予定です。
トレーニングセンターの特徴
開所式では、代表取締役社長のパトリック・ヨング氏も出席し、「お客様のニーズを支えるためには深い専門性が必要です。社員に対する投資は未来への投資であり、より多くの社員が技術を高め、卓越したサービスを提供し続ける場となることを期待しています。」と語りました。
新しいトレーニングセンターは、4階建てで床面積192平方メートルの広さを持ち、5本のエレベーターの昇降路を設置しています。これにより、実際のエレベーター工事に即した形での研修が可能となります。また、昇降路の上部に機械室が3室設置されており、巻き上げ機の設置工事についても学べる環境が整っています。
実践的なスキルを身に付ける
さらに、溶接技術を高めるための実習室や、最新のデジタル技術を学ぶための講義室も完備されており、eView®エレベーター映像表示システムや、ロボットとの連携型のエレベーター、IoTを活用したOtis ONE™サービスなど、未来のエレベーター技術についても学ぶことができます。
屋上にはソーラーパネルが設置され、これにより得た電力をNOLEC内で活用することで、温室効果ガスの排出削減にも貢献しています。環境への配慮を忘れないオーチスの経営方針を感じさせると同時に、持続可能な社会の構築にも寄与しています。
オーチスの革新
オーチスは、エレベーターやエスカレーターを通じて、「人の移動」をより便利で快適にするための製品・サービスを提供しているリーディングカンパニーです。現在、世界中で約240万台のエレベーターとエスカレーターのメンテナンスを行っており、毎日24億人がオーチスの製品を利用しています。
詳細な情報は
公式サイトを参照してください。また、オーチスに関する最新情報はSNSやYouTubeでも発信されています。
結論
この新設のトレーニングセンターは、オーチスの未来を支える重要な施設となることでしょう。スタッフの技術力が向上すれば、エレベーターの安全性や信頼性もさらに高まり、結果として顧客満足度の向上に繋がることでしょう。これからのオーチスに期待が寄せられます。