イコールゼロ、リサイクルから金を抽出
長野県長野市に本社を置くイコールゼロ株式会社が、東京都墨田区にある姉妹会社、リバー株式会社の熊谷事業所で進めているリサイクル技術の新たな成果を発表しました。この度、同社はリサイクル処理された小型家電の基板から、純度99.94%という極めて高い金の抽出に成功したのです。
リバー熊谷事業所の役割
リバー熊谷事業所は、OA機器や通信機器などの電子廃棄物を取り扱う専門施設です。ここでは、マテリアルリサイクルや部品のリユース、製品自体のリユースが行われています。手作業で解体された電子機器の基板には貴金属が豊富に含まれており、その中でも金は特に注目されています。イコールゼロはこれらの貴金属を利用し、高純度の金を手に入れる取り組みを行っています。
湿式灰化法による抽出
イコールゼロが採用したのは湿式灰化法です。この手法は、燃焼やCO2の発生を伴わないため、環境への配慮がされています。これにより、基板に含まれる貴金属を効率よく抽出することが可能になり、スリーナインと呼ばれる99.9%を超える純度の金を抽出することに成功しました。この成果は、企業の環境意識の高さを示すものであり、持続可能な社会に向けた大きな一歩となります。
未来へ向けた取り組み
イコールゼロは、第2次中期経営計画の中で「新分野・新事業への挑戦」を基盤とする方針を掲げており、金の抽出事業もその一環です。今後さらにリサイクル技術を向上させ、事業の拡充を進めていく姿勢を示しています。これにより、環境保護に寄与しつつ、新たなビジネスチャンスを創出することを目指しています。
また、リバー熊谷事業所の取り組みも併せて進められ、電子廃棄物の適切な処理とリサイクルの重要性が再認識されています。これらの事業が進むことで、さらなる技術革新が期待され、リサイクル業界全体の発展にも寄与することでしょう。
参考リンク
さらに詳しい情報については、イコールゼロとリバー熊谷事業所の公式ウェブサイトをご覧ください。