業務デジタル化の新基盤『SmartDB(R)』でアシスタンス業務効率化
MS&ADグランアシスタンスが約6,000の事業会社と情報共有基盤「SmartDB(R)」を活用することにより、付随業務を50%削減したとの発表がありました。この取り組みは、同社のアシスタンスサービスの質の向上に向けた重要な施策です。
1. 背景:救援サービスの質を高める必要性
MS&ADグランアシスタンスは、全国の顧客に向けた救援サービスを24時間365日提供しています。ビジネスパートナーとして、全国6,000の拠点によって行われる対応がなければ、多くの現場での救援要請に迅速に応えることができません。そのため、グラン=ネットワークとの情報連携システム「グラン=ネットワーク・コミュニケーションシステム(GNCS)」は欠かせません。
しかし、旧GNCSは10年以上前に開発され、システムの改修に多くの時間と費用がかかる状況でした。また、料金協定に関する機能も不足しており、多くの運用上の問題を抱えていました。これにより、旧システムの刷新が急務とされました。
2. 新たなシステムSmartDB(R)の導入
新しい情報共有基盤として採用されたSmartDB(R)は、ノーコードでシステム改修ができる点が評価されました。救援要請の処理は、一分一秒を争うこともあり、そのための情報共有の迅速さは不可欠です。
SmartDB(R)を採用することで、以下の利点が得られました:
- - ノーコード:複雑な要件を内製で迅速に開発・改修可能。
- - データ通信の迅速化:月に30〜40万件の救援要請データをスムーズに処理。
- - 豊富なAPI連携:他のシステムとの連携をシンプルに実現。
- - マルチデバイス対応:パソコン、スマホ、タブレットを使ったコミュニケーションが可能。
旧GNCSでは、ユーザーからの問い合わせが年間5,000件にも上っていましたが、SmartDB(R)の導入により、入力補助機能のおかげで問い合わせ件数が約50%減少しました。
3. 今後の展開
SmartDB(R)の導入により、事業会社が現場へ急行するまでの情報共有や対応結果の報告、請求書に関連する情報の管理を一元化しています。これは、事業の根幹に関わる重要なデータであり、今後も安定的に機能をアップデートしていくことが必須です。また、他の業務効率化に向けた新たなプロジェクトも進行中です。事業者管理システムをSmartDB(R)で開発し、2025年2月にリリース予定です。
企業のコメント
MS&ADグランアシスタンスのIT推進部部長、稲田明日香氏は、「SmartDB(R)は膨大なデータ通信に対応しているだけでなく、現場でのシステム改修が可能なため、私たちの課題解決に必要な要件を満たした製品であると確信しています」と述べています。
また、同社はドリーム・アーツとのさらなる協力を通じて、現場力強化と企業競争力向上を図るとしており、両者の協創パートナーシップに期待が寄せられています。
まとめ
今後もM&Aのお手伝いを通じて、業務デジタル化を進め、救援サービスの質の向上を目指していく考えです。これにより、現場での緊急対応力を高め、顧客満足向上に寄与することが期待されます。