日本唯一の烏梅製造元が新たな挑戦！伝承の梅で口紅開発に挑む

日本唯一の烏梅製造元が挑む新たなプロジェクト

日本が誇る伝統的な素材、烏梅（うばい）の魅力を再発見しようとする新たなプロジェクトが始まりました。日本唯一の烏梅製造元である梅古庵が、クラウドファンディングを通じて、古来から伝わるその技術を使った口紅の開発に挑む目的と背景について詳しく見ていきましょう。

烏梅について知ろう

烏梅とは、中国からの遣唐使によって日本に伝わった梅の果実を伝統的な製法で燻製したもので、漢方薬としての利用や染料としての歴史があります。1300年にもわたる日本の歴史の中で、衣服や化粧品に使用されてきました。このような背景から、女性たちに愛されてきた「色」の一つでもありました。

しかし、明治時代に西洋から化学染料が輸入されるようになると、その需要は急激に減少。かつて400の農家が存在した中、現在では梅古庵だけがその技術を継承しています。1995年には文化庁に認定されるなど、伝統的技術の保存は急務となっています。

新プロジェクトの狙い

今回の口紅プロジェクトは、烏梅と農薬不使用の紅花を使用し、肌に優しいオーガニック製品の復活を狙っています。時代の流れからも、食品のみならず化粧品への成分見直しが進められている今、特に過敏肌の方にも安心して使用できる口紅を展開したいと考えています。

また、プロジェクトは地域活性化を意識しており、烏梅の生産とともに耕作放棄地を再利用するための紅花栽培も進めています。田畑の活用により、地域の再生と雇用創出を目指します。

プロジェクトの進捗と支援方法

プロジェクトは2022年の春から始まり、冬場を主に利用した商品化を進める計画です。具体的には、春から夏の収穫時期を経て、来年の春には口紅が完成する予定です。

支援者には梅古庵のこだわり商品や、梅干しなど、多彩なリターンが用意されています。例えば、口紅のファーストロットの提供や、烏梅と梅製品をセットにした特別プランも用意されています。

伝承の想い

梅古庵の代表は、家族の伝統や想いをしっかりと受け継ぎ、「烏梅を世の中に残したい」と熱い情熱を持っています。プロジェクトを通じて、これまで知られていなかった烏梅の魅力を知ってもらうことが最大の目的だと言います。

「梅文化を次世代へ。私たちの手の中から新しい可能性を見出し、共に未来に繋げていければ」との心持ちで挑戦を続けています。

実店舗と月ヶ瀬の魅力

奈良県の月ヶ瀬で行われる梅まつりも見逃せません。毎年2月上旬から3月末まで開かれるこのイベントは、梅古庵のオープンに合わせて行われ、梅の美しさを楽しむことができる貴重な機会です。

梅古庵の実店舗では、安全で美味しい手作り料理を提供し、無添加の梅食品や烏梅を販売。訪れる人々に感動を与え続けています。特に梅まつりの時期には、月ヶ瀬の美しい梅の花と共に、この地方が持つ文化を再発見できることでしょう。

さいごに

「烏梅を知ることは、私たちの歴史や文化を知ること」と言えるこのプロジェクト。伝統的な材料が持つ力を信じ、先代から受け継がれた技を次の世代へ継承していく努力が、私たちにとっても大切な使命であることを教えてくれます。ぜひ、プロジェクトへの参加を通じて、烏梅の新たな魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

公式サイトで詳細情報をチェックし、ぜひクラウドファンディングに参加してみてください。
プロジェクトページ: https://camp-fire.jp/projects/view/526097