国際大会開催
2023-11-10 09:00:02

アジア太平洋の環境問題を考える国際大会が東京で開催

アジア太平洋地域会議、東京で再び開催



2023年11月16日から、東京で「国際ランドスケープアーキテクト連盟アジア太平洋地域会議 2023 日本大会(IFLA-APR2023)」が開催されます。この大会は78ヵ国が参加しており、日本での実施は実に23年ぶりとなります。初日の基調講演には、著名な専門家たちが登壇し、300名以上の地域の専門家が集う予定です。

大会のテーマは「Living with Disasters - 自然とともに生きていく」。温暖化や自然災害といった環境問題について、多様な視点から議論を深め、アジア地域の未来への理解を深める場になることを目指しています。SDGs(持続可能な開発目標)を意識し、持続可能な社会実現のためのヒントを探ります。

大会の目標


大会では以下の3つの主要な目標についてのディスカッションが予定されています。

1. グリーンインフラ:自然を活かした社会的共通資本の推進について。
2. ウェルビーイング:自然に根差した幸福な生活の探求。
3. ランドスケープカルチャー:地域の自然と文化、歴史の継承。

また、大会の3日目には、参加者を対象とした「テクニカルツアー」が企画されており、東京都内の5か所を訪れる予定です。このツアーを通じて、参加者は実際のプロジェクトを見学し、より深い理解を得ることができるでしょう。

国際学生ワークショップの開催


大会と同時に、国際学生ワークショップも行われます。テーマは「世田谷の未来」で、アジア太平洋地域から10カ国の学生が参加します。大会初日には、優秀な作品を表彰するセレモニーも予定されており、若い世代の視点から未来のランドスケープデザインについての洞察が期待されます。

ランドスケープアーキテクチュアとは


“ランドスケープアーキテクチュア”は、都市や公園、その他公共空間における環境デザインを行う分野であり、個人の庭から地域全体の開発まで、幅広い活動が行われています。最近、温暖化の影響を考慮したデザインが重要視されており、ランドスケープアーキテクトの役割が注目を集めています。

代表例として、南池袋公園を手がけた平賀達也氏や、水都大阪のまちづくりに関与した忽那裕樹氏のプロジェクトがあります。これらは都市の緑化と環境保全を考慮した優れた事例です。

一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟(JLAU)


JLAUは、IFLAの日本支部として、ランドスケープデザインのプロフェッショナルたちが集まり、スキル向上や交流の機会を提供することを目的とした団体です。2013年に設立され、ランドスケープアーキテクトの重要性を広く認知させ、環境問題解決に向けた取り組みを進めています。

この大会は、国際的な視点で環境問題にアプローチする貴重な機会であり、日本のみならず、アジア全体の未来を考える上で重要なイベントとなるでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟
住所
東京都渋谷区神南1-20-11造園会館6階
電話番号
050-7121-4833

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