ユニトライク株式会社が受賞した技術の実力
新潟県が誇るユニトライク株式会社が、微生物を活用した水再生浄水器「バイオランドリー」で、令和6年度新潟県知事表彰の技術賞を受賞しました。この受賞は、新潟県における技術革新の一環として、同社の長年の努力と情熱が実を結んだ重要な成果です。
知事表彰技術賞とは?
新潟県の知事表彰技術賞は、県内の経済、社会、文化発展に寄与した功績が際立つ個人や団体に与えられる表彰です。この表彰は、県政功労者、技術賞、一般功労者という3つの部門に分かれており、その中でも技術賞は、特に産業振興や県民福祉向上に寄与した技術開発を行った団体に送られます。ユニトライクは、その技術が評価された形です。
バイオランドリーの魅力
バイオランドリーは、微生物の力を用いて浴槽水レベルに水を浄化することができる優れた水再生浄水器です。軽量で移動が容易なため、さまざまな場面での使用が可能です。特筆すべきは、たった30分程度の循環で、浴槽水のレベルまで浄化できる力を持っていることです。
このシステムは、ソーラーパネル程度のエネルギーで稼働し、メンテナンスが不要であるため、持続可能な開発目標(SDGs)への配慮がなされています。また、生物処理を行うため濾過材などの廃棄物が出ないことから、環境にも優しい製品として注目を集めています。
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技術の実用化と未来への展望
バイオランドリーは、すでに業界内での実用化が進んでおり、特に工事現場での手洗い水の再生装置として全国にレンタル提供されています。さらに、2024年12月からは自治体や介護施設向けに備蓄品としての販売も開始する予定です。
この技術は、特に災害時における生活用水の確保において重要な役割を果たします。2024年1月の能登半島地震では、3ヶ月以上にわたり断水が続いた地域において、ユニトライクの浄水技術が11箇所の被災地で生活用水の供給に貢献しました。避難所や学校、介護施設において、生活に必要不可欠な水の確保に寄与したのです。
今後の課題と目標
ユニトライクは、さらなる技術の進化を目指し、特に災害時の応急処置としての運用を強化していく方針です。ゴミの運搬が難しい山岳地帯や大規模災害の現場においても、バイオランドリーの機能を活用していくことを計画しています。これにより、従来では困難だった状況においても、確実な水の供給を実現していきたいと考えています。
会社概要
ユニトライク株式会社は、新潟県新潟市に本社を構え、環境改善商品に特化した企画・販売・レンタルの事業を展開しています。代表の村上秀樹氏の率いるこの企業は、今後も地域と共に歩み、持続可能な社会への貢献を続けていくことでしょう。
- - 会社名:ユニトライク株式会社
- - 所在地:新潟県新潟市西区寺尾台2-4-46 寺尾シティ7号
- - 設立:2004年2月
- - 資本金:500万円
- - URL:ユニトライク
新潟県内での技術革新が進む中、ユニトライクが新たに切り開く未来に、今後も注目が集まります。