日本初のファンド設立
NEXTBLUEは、アジア初となる女性のウェルビーイングに特化したファンドを設立しました。この新たな取り組みは、未開拓の女性に関するヘルスケア課題を解決し、経済的リターンを追求することを目的としています。当ファンドは総額50億円を目指し、2024年末までにファイナルクローズを予定しています。
ウェルビーイングとは
ウェルビーイングとは、身体的、精神的、社会的に充実した状態を指します。特に日本では、女性の社会進出が進む中、女性特有のヘルスケアの課題が顕在化しています。経済産業省によると、女性の体調不良により毎年約4,900億円の経済損失が生じているとされています。このような事実を受けて、NEXTBLUEは女性のウェルビーイングの向上を社会全体の課題と捉え、解決策を模索しています。
DEIBの重要性
最近、特に欧州においてはDEIB(Diversity, Equity, Inclusion, and Belonging)の考え方が注目されています。この中で、特に「Belonging」、つまり帰属意識が重要視されています。ハーバード大学のリサーチによると、組織がこの理念に取り組むことで、業務パフォーマンスが向上し、離職率や病欠の減少が確認されています。実際に、「Belonging」を感じるための施策として、マイノリティ向けのヘルスケアサービスの導入が挙げられることが多いです。
女性のヘルスケアの課題
現在、多くのヘルスケアサービスは、男性を基準に設計されているため、女性向けにはわずか2%の資金しか割り当てられません。しかし、この2%が女性のヘルスケア向上に向けた重要な一歩と考えられています。これを踏まえ、NEXTBLUEは国内外のスタートアップに対して投資を行い、女性のウェルビーイングやヘルスケアの分野を優先的に支援する意向を示しています。
ファンド設立の背景と目指す社会
NEXTBLUEは、「すべての人々が自分の居場所を見つけ、活躍できる社会」を目指しています。この理念の一環として、日本の女性のウェルビーイングの向上を位置づけ、その実現を図っています。
また、出資者である株式会社JERAやサニーサイドアップグループからも期待の声が上がっており、企業の変革を通じて女性のエンパワーメントに貢献する姿勢を示しています。
出資者の一人、JERAの副社長執行役員は、「多様な価値観を持つ社員が最大限の力を発揮できる環境作り」が必要だと述べ、NEXTBLUEのファンドを通じた女性のウェルビーイング向上への期待を語ります。さらには、サニーサイドアップグループの情報を通じて、ダイバーシティの概念を日本社会に浸透させる重要性が強調されています。
会社概要
NEXTBLUEは、東京都中央区に位置する投資事業有限責任組合であり、起業家的支援を中心に活動しています。設立は2023年で、さまざまな分野の企業をシャッフルし、女性のウェルビーイング向上という社会的課題に挑戦する意義深い取り組みです。
URL:
NEXTBLUE公式サイト
「日本国内における女性のウェルビーイング、そして国際的な視点からの女性が元気になる社会作り」を目指して、今後の展開にも注目が集まります。