医療ツーリズム推進
2024-08-26 16:41:36

順天堂大学とCUCが医療ツーリズム推進のセミナーを開催

2024年6月16日、順天堂大学において東南アジア高等教育協会(ASAIHL)の年次総会が開催され、その中で「国際診療推進研究講座」によるランチョンセミナーが行われました。このセミナーでは、順天堂大学と株式会社シーユーシーが共同で設立した研究講座が、日本における医療ツーリズムについての現状を深掘りました。

ASAIHLは1956年に設立され、現在では200を超える大学が加盟する国際的な協会です。このような協会が主催する年次総会でのセミナーは、多くの参加者が注目するイベントとなります。

ランチョンセミナーの座長は藤田医科大学の教授である上原由紀氏が務め、開会の挨拶は順天堂大学の内藤俊夫教授が行いました。続いて、二つの講演が行われました。

最初の講演は、ハワイ大学の医療部門であるデシュパンデ・ゴータム氏による「Understanding the health needs of your foreign population」でした。彼の発表では、日本に住む外国人553人を対象に行った調査に基づき、日本の医療システムに対する外国人患者の満足度を探る内容でした。この調査によると、約70%の外国人患者が日本の医療に満足しているものの、53%が治療開始までに言語の壁による遅延を経験していることが分かりました。文化や医療制度の違いから、外国人患者のニーズを正確に把握することが日本の医療ツーリズムの発展に寄与するとの考えが示されました。

次に、藤田医科大学の佐々木ひと美教授が「The Case of Fujita Health University」というテーマで講演を行いました。彼女は藤田医科大学が進める医療ツーリズムの取り組みを明らかにし、外部からの患者受け入れに関するデータを示しました。Covid-19の影響で患者数が一時的に減少していたものの、2023年には再び来院患者数が増加し、ほとんどの患者が治療を目的としていることが分かりました。また、同大学には医療通訳者が常駐しており、外国人患者への支援体制が整っていることも強調されました。

このように、順天堂大学とCUCが共同で設立した「国際診療推進研究講座」は、日本における医療ツーリズムの現状分析や新しいビジネスモデルの開発に向けて取り組んでいます。医療ツーリズム市場が世界的に拡大する中で、訪日外国人に対する医療サービスの向上を目指し、持続可能な医療体制を確立するための研究が求められています。

株式会社シーユーシーは、患者に対する医療体験のワンストップサポートを提供する企業として、医療ツーリズム事業に注力しています。この事業は、オンラインでのセカンドオピニオン、健康診断、外来診療など、多岐にわたるサービスを展開し、国内外の医療に対するアクセシビリティを向上させることを目指しています。今後もこのような取り組みを通じて、医療ツーリズムの発展に貢献していくことが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社シーユーシー
住所
東京都港区芝浦3丁目1−1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 15階
電話番号

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