富士ソフトが教育現場向けのAI通訳機「ポケトーク S」を導入
富士ソフト株式会社は、ポケトーク株式会社が開発したAI通訳機「ポケトーク S」を学校向けに取り扱うことを2025年3月18日(火)に開始すると発表しました。この取り組みは、教育現場の多国籍化に伴い、児童や生徒、保護者と教員のコミュニケーションを円滑にすることを目的としています。
文部科学省の調査によると、日本国内において日本語指導が必要な子供たちの数は、過去10年間で約2倍に増加しています。教育現場では、多様な国籍を持つ児童や生徒とのコミュニケーションが必須であるため、このような問題を解決する手段が急務となっています。
富士ソフトは、これまでも製造業やビジネスシーンなど、幅広い場面で「ポケトーク S」を活用してきました。このたび、教育現場でもこの技術を採用し、言語の壁を取り払うことに挑戦します。
「ポケトーク S」の特徴
「ポケトーク S」は、74以上の言語に対応したAI通訳機であり、ボタンを押して話すだけで多言語での会話が可能です。また、カメラ翻訳機能を搭載しており、教科書や参考書のテキストを撮影することで、その場で翻訳結果を表示することができます。さらに、複数のポケトークを接続し、参加者が母国語を使用すれば、相手に選択された言語でメッセージを送信することができるグループ翻訳機能も備えています。
このAI通訳機を教育現場に導入することによって、児童・生徒、保護者、及び教員の間の相互理解が促進され、従来のコミュニケーションの障壁を解消すると考えられています。これにより、言葉の壁を越えた学びや信頼関係の構築が期待されます。
教育における富士ソフトの取り組み
富士ソフトは、ICT分野において優れた技術力と開発力を生かし、教育ソリューションの提供に注力してきました。今後も教育現場の活性化やデジタル化を推進するため、「ポケトーク S」シリーズを活用し、さらなる貢献を目指します。
販売情報
「ポケトーク S」の販売は2025年3月18日(火)から開始され、価格は31,680円(税込み)です。対象となる教育機関は、保育園、幼稚園、小中学校、高等学校、専門学校、大学、教育委員会など幅広い範囲にわたります。この新たなツールが、教育現場にどのように役立つのか、今後の展開が期待されます。
これからの教育において「ポケトーク S」の導入が進むことで、国籍に関係なく、子どもたち一人一人が持つ可能性を引き出す手助けとなることでしょう。さらに、言葉の壁を乗り越えた円滑な教育環境の実現が待たれます。