Cranebio株式会社がAPAC 2024のCOMPANY OF THE YEARに選出
Cranebio株式会社は、最近発表されたLife Sciences Review誌のCOMPANY OF THE YEAR in APAC 2024に選ばれました。この名誉は、ライフサイエンス分野における革新的な取り組みを評価された結果、得られたものです。Cranebioは、東京・千代田区に本社を構える会社で、代表取締役社長の山本大輔氏が率いるチームが中心となり、毎日の健康管理をより身近にするための技術開発を進めています。
DNAオリガミ技術と人工酵素Dozyme
同社が開発したDozymeは、主にDNAオリガミ技術を駆使して作成された人工酵素で、特定の基質の存在下でのみ活性を発揮できるように設計されています。この技術により、従来のPCR法と同等の精度でDNA検出を行うことが可能になりました。具体的には、サンプル中のHPVウイルスDNAを高感度で検出できる核酸増幅検査キットを開発しています。
スマートフォンアプリで簡単操作
この検査キットは、スマートフォンを測定機器として利用することで、専門の装置を必要とせず、誰でも容易に操作できるのが大きな特長です。全ての部材が使い捨てで構成されており、アプリの指示に従って操作するだけで、高感度の測定が実現可能です。この仕組みは、検査の利用ハードルを大きく下げ、より多くの人々が手軽に利用できるようになることが期待されています。
安価な価格での提供
Cranebioが開発した検査キットは、特殊な装置を必要としないため、販売価格を非常に安価に抑えることができます。これにより、ECサイトやギグエコノミーを利用した流通網を通じて、幅広い顧客に届く可能性が高まります。この戦略により、企業としての成長が期待されるとともに、より多くの人々の健康診断へのアクセスが容易未来が見えてきます。
今後の展望と目標
Cranebioは、2025年中の商業化を目指し、製造体制の構築を進めています。また、HPVウイルス以外にも他のウイルスや細菌の測定システムの開発にも順次取り組んでいく計画です。このような新しいプロジェクトが、同社のパイプラインの拡充に繋がるでしょう。
会社概要
Cranebioは、2021年4月に設立され、従業員数は11名に達します。会社のミッションは、「ヘルスケアをもっと簡単に、もっと身近に」というスローガンのもと、誰でも利用できる簡便な検査手法の開発を続けることです。今後もこの企業から目が離せません。
参考リンク