福岡県大野城市が不要品リユース事業を強化
福岡県大野城市と株式会社マーケットエンタープライズは、地域社会の課題解決の一環として、2024年8月30日から不要品リユース事業に関する協定を締結し、連携を開始します。この取り組みでは、マーケットエンタープライズが提供するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を廃棄せずに再利用する仕組みを構築することで、大野城市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指します。
取り組みの背景
大野城市では、フードドライブの活動や民間企業との連携を通じてリユースを促進してきました。しかし、市は市民が簡単にリユースを実施できる施策の導入を模索していました。一方、マーケットエンタープライズはリユースを中心としたネット型事業を展開し、「持続可能な社会の実現を目指す最適化商社」として活動しています。双方のニーズが合致したことから、今回の連携が実現しました。
「おいくら」の仕組み
「おいくら」は、不要品を売りたい人が手軽に査定を依頼できるリユースプラットフォームです。一度の依頼で複数のリサイクルショップに査定ができ、買取価格を比較して最適な選択が可能です。これまでに約120万人が利用し、手軽さが非常に好評です。
大野城市における課題と解決策
大野城市では、粗大ごみの戸別収集が予約制で行われており、大型の不用品を処分する際に市民が自宅の外に運び出す必要があります。しかし、「おいくら」では自宅内まで訪問し、そのまま不要品の回収を実施する出張買取サービスも提供されるため、大型品や重い物品の売却も簡単になります。また、市が回収しない冷蔵庫や洗濯機なども、状態が良ければ買取の対象となります。最短で当日に買取依頼を行うことも可能で、市民にとって便利なサービスとなります。
今後の展開
2024年8月30日(金)15時頃に、大野城市の公式ウェブサイトに「おいくら」に関する情報が掲載されます。市民は直接サイトから不要品の一括査定を申し込むことができ、二次流通の活性化が期待されています。これにより、自治体の廃棄物処理量や費用が削減される可能性も高まります。
社会全体の意識改革へ
今回の連携を通じて、市民の間で「廃棄ではなくリユースする」という選択肢が広がることで、リユースに対する意識の変化が促されるとともに、循環型社会の形成につながることが期待されています。この官民共同の取り組みは、持続可能な社会の実現に向けて重要な一歩となるでしょう。
大野城市について
大野城市は、665年に築かれた朝鮮式山城「大野城」にちなんで名付けられました。福岡市の南に位置し、交通の要所として栄えてきた歴史があります。豊かな自然環境にも恵まれ、住みやすさが住民に評価されています。
マーケットエンタープライズの概要
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に展開し、持続可能な社会を目指す企業です。2006年の設立以来成長を続け、2024年時点では720万人以上の利用者を達成。大野城市との連携により、全国164の自治体で「おいくら」を利用したリユースサービスが提供されています。