風力発電計画中止へ
2026-04-22 10:50:23

環境保護団体が北海道の風力発電計画中止を訴えた背景とは

環境保護団体が風力発電計画に警鐘を鳴らす



北海道・石狩市で計画中の風力発電事業、いわゆる「(仮称)北海道厚田風力発電事業」に対して、日本自然保護協会は意見書を提出し、その中止を求めました。その理由は、オジロワシをはじめとする希少な猛禽類に対する生態系への重大な影響があるからです。本記事では、この風力発電計画に対する意見書の内容や背景について詳しく掘り下げていきます。

環境影響評価準備書への反論



日本自然保護協会が提出した意見書の中で特に注目すべき点は、計画地におけるオジロワシのバードストライク(衝突)リスクが、過去全ての風力発電事業において著しく高いことです。具体的には、オジロワシの衝突確率が一般的な基準の10倍から24倍以上という異常なデータが示されています。这是本事業が「浜里ウインドファーム」よりも深刻なリスクを伴っている可能性が高いことを示し、自然環境への影響が避けられない事態になると警告しています。

地域の意向と環境保全



事業予定地は、石狩市が定めた「風力発電ゾーニング計画書」において「環境保全を優先すべきエリア」とされています。このような背景から、本事業が地域の意向に反して独自の調査結果を元に進められようとすることは、地域住民の声を無視した直截的な行為であると、意見書は指摘しています。風力発電は再生可能エネルギーの一環として、地域の自然環境や生物多様性と調和して実施されなければなりません。

グリーンウォッシュの懸念



事業者は本計画が「ネイチャーポジティブ」と位置付けられていると訴えていますが、日本自然保護協会はこれが実態を伴わない「グリーンウォッシュ」に過ぎないと指摘しています。計画には自然再生が含まれていますが、オジロワシを含む希少な鳥類に対する深刻な影響を軽視しているとのことです。特に、既存の自然環境を破壊し、新たな植樹を行う行為は、国際基準である「ミティゲーションヒエラルキー」に反するものとされています。

自然保護団体の役割と活動



公益財団法人日本自然保護協会は、1951年に創立された日本で最も古い自然保護団体の一つです。尾瀬や屋久島、白神山地などの自然環境を守るため、様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」というメッセージを掲げ、人と自然が共存する社会を目指し、全国での環境保全活動を推進しています。

結論



日本自然保護協会の意見書が示すように、北海道・石狩市の風力発電計画は生物多様性を脅かす可能性が高く、その影響をしっかりと考慮する必要があります。再生可能エネルギーとしての利点を享受するためには、地域の自然環境と調和の取れた計画が求められるでしょう。

オジロワシ
著作権: 佐々木邦夫氏 提供



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会社情報

会社名
公益財団法人日本自然保護協会
住所
東京都中央区新川1-16-10ミトヨビル2F
電話番号
03-3553-4101

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