子どもがいない人の老後不安に向き合うセミナー開催決定

セミナー開催の背景と意義

最近、家族の在り方や価値観の変化により、特に子どもがいない高齢者に対する「老後不安」が社会的問題として浮かび上がっています。子どもがいない場合、高齢になった際に頼れる存在が希薄になることが多く、そうした方々がどのようにして自己管理や地域とのつながりを強化できるかが求められています。特に、地域や行政とのつながりが弱いことは、緊急時に支援を受けにくくなるというリスクを孕んでいます。

このような現状を踏まえ、一般社団法人WINKは「子どものいない人のためのプレ終活実態把握セミナー＆ワークショップ」の企画を進めてきました。このイベントは、文京区社会福祉協議会の提案公募型協働事業「Bチャレ」に採択され、2025年11月29日（土）に開催されることが決定しました。

セミナーの概要

このセミナーは、子どもがいない45歳から65歳の現役世代を対象としており、老後の準備に向けて具体的な方法や知識を学ぶことができる貴重な機会です。参加者は、相続や老後のケアに関する独自の課題について考察し、理解を深めることができます。セミナーは、基調講演と対話会の二部構成になっております。

プログラム内容

- 基調講演: 大家である沢村香苗氏による講演「子どものいない人のための老後ひとり難民時代を生き抜く～地域社会との関わり方～」。

沢村氏は、この問題に関する第一人者として、現実の課題とその解決策についてお話しされます。

- 対話会: 「ワールドカフェ」形式で、参加者同士が気軽に意見を交わし合う場を提供します。自分自身の備えや地域にお願いしたいこと、地域に対してできることを考えることで、地域意識の向上に寄与します。

参加方法

オンラインと会場参加の方法があり、事前申込が必要です。文京区内に在住または在勤で、子どもがいない成人の方に向けた内容となっています。定員は会場参加が30名、オンラインが90名です。オンライン参加の場合、Zoomを利用しての参加が可能で、文京区以外の方も応募可能ですが、定員を超えた場合には文京区内に在住または在勤の方を優先します。

申込サイト

参加希望者は、以下の公式サイトからお申し込みください。
セミナー申込ページ

WINKの取り組み

WINKは、2014年から子どもがいない人の人生を考える会を展開してきた団体です。代表の朝生容子が設立した一般社団法人であり、さまざまなプログラムを通じて独自の視点で地域社会との関係を構築する活動を行っています。地域のつながりを強めることで、老後の不安を軽減しより豊かな生活を送る手助けを目指しています。

このセミナーを通じて、参加者が自分自身の老後について深く考え、将来の不安を少しでも和らげるきっかけとなることを期待しています。