『SENSYN CORE』と『DJI Pilot2』の連携強化でドローン運用が革新

ドローン運用の新時代を切り開く

社会インフラのデジタルトランスフォーメーションを推進する株式会社センシンロボティクスが、自社のソリューション開発プラットフォーム『SENSYN CORE』と、DJIの産業用ドローン向けの標準制御ソフトウェア『DJI Pilot2』との連携を強化しました。この連携により、ドローンの自動飛行航路を作成・管理する際の利便性が大幅に向上し、飛行ルートの取り込みや編集が簡単かつ正確にできるようになりました。

連携強化の背景

従来、ドローンの自動飛行ルートを作成する際には、『DJI Pilot2』の「ライブミッション記録」機能をプロポ（送信機）の小さな画面で操作する必要がありました。この操作は操作性が悪く、撮影時にズームしても、飛行精度や機体の誤差により、正確に撮影対象を捉えられないこともしばしばでした。しかし、新たな連携により、これらの課題が解決されることが期待されています。

新機能の紹介

正確なズーム撮影

今回の連携により、『SENSYN CORE Pilot』を利用することで、高倍率でのズーム撮影でも撮影対象をより正確に捉えることができるようになりました。これにより、「撮影したデータの画角がズレていた」といったトラブルを解消できる可能性が生まれています。

クラウド上での管理

『DJI Pilot2』の機能を活用して作成した飛行ルートは、『SENSYN CORE Pilot』に直接アップロードすることができ、これによりプロポの依存から脱却し、複数の機体でルートを共有することが可能になります。また、クラウド上での一元管理も実現しました。

PCでの詳細編集

これまでは、飛行ルートの編集が手元のプロポの画面で行われていましたが、連携強化後は『SENSYN CORE Pilot』の大画面PC上で詳細に編集できるようになりました。この機能によって、緯度経度、高度、画角を維持したまま、撮影アクションを追加・編集することも可能です。

さらに、地理空間データ形式のKMZファイルをクラウド経由で取り込むことができ、各ウェイポイントの詳細な撮影アクションを表示・編集することが可能になりました。AIを活用した「AIスポット確認」機能も搭載されており、撮影においての精度が大幅に向上しました。

今後の展望

センシンロボティクスは今後も、DJI製品の優れた機能と『SENSYN CORE Pilot』の使いやすさを融和させ、インフラ点検を含む業務に携わるユーザーが、より効率的かつ安全に業務を進められるよう、サービスの充実を図っていく方針です。社会が抱える「労働力不足」や「安全リスク」などの課題解決に向けて、継続的な革新を強めていくことで、サステイナブルな未来を実現する出発点となるでしょう。