はじめに
音楽配信サービスを提供する株式会社レコチョクが、業務効率化のためにクラウド型ワークフロー「X-point Cloud」を導入しました。この導入により、保守運用の内製化と大幅なコスト削減を実現し、企業のデジタル化を加速しています。この記事では、レコチョクが抱えていた課題と「X-point Cloud」の選定理由、導入の効果について詳しく紹介します。
導入の背景
レコチョクは、音楽配信サービスおよび関連事業を展開している企業ですが、既存のワークフローシステムにさまざまな問題を抱えていました。このシステムはブラックボックス化し、保守運用のベンダーに依存していたため、コストが増加する一因となっていました。具体的な課題としては、保守運用のブラックボックス化、外部委託による追加開発のコスト増、そしてアナログな業務がデジタル化を阻害しているという点が挙げられます。
これらの課題を解決するために、レコチョクはクラウド型ワークフロー「X-point Cloud」の導入を決定しました。
X-point Cloudの選定理由
レコチョクは、保守サービスが終了する既存のワークフローシステムから、「X-point Cloud」へのリプレイスにあたり、いくつかの要件を重視しました。重要なポイントは、既存システムの機能を十分に置き換えられるかどうか、ブラックボックス化を避けるために可能な限り開発を行わないこと、業務に合わせた「Fit to Standard」の考え方に基づくことでした。
最終的に、X-point Cloudはコスト削減も期待でき、他の必要要件も満たすことから選定されました。
導入後の成果
現在、レコチョクでは約200名の社員全員がX-point Cloudを利用しています。年間の申請件数は6,000件を超え、社内業務を支える主要なシステムとして機能しています。当初の課題だったシステムのブラックボックス化も解消し、オペレーションDX推進部が主体となってシステムの保守や改修を行っています。
運用開始から5年間で数千万円規模のコスト削減が見込まれており、既存システムの機能をほぼ維持したままで運用コストを半分以下に抑えることに成功しました。また、X-point Cloudと他のシステム(契約管理、電子契約、請求書受賞、会計システムなど)との連携により、さらなるデジタル化と業務効率化を実現し、社内業務のDXを大幅に前進させています。
X-point Cloudとは
「X-point Cloud」は、直感的で誰でも使いやすく、スムーズな導入が可能なクラウド型ワークフローシステムです。ノーコードな運用と充実したサポート体制により、ペーパーレス化とデータベース化を同時に実現します。このシステムは、稟議を含む申請承認業務の電子化を行い、多彩な連携機能と便利な検索・集計機能で業務を効率化し、スピーディーな経営を実現します。
まとめ
レコチョクが「X-point Cloud」を導入したことで、保守運用の内製化とコスト削減を実現し、業務のデジタル化を加速しています。音楽業界におけるデジタルソリューションの提供を行うレコチョクの一歩は、多くの企業にとっても参考となるでしょう。今後のさらなる成功が期待されます。