新たなデジタル人材育成の取り組みが始まる
愛媛県松山市で、デジタル人材の育成と地域経済の活性化に向けた特別プログラム「愛媛Web3.0カレッジ2024」が10月から始動します。この取り組みは、株式会社さくら印刷が愛媛県と連携し、学生や社会人を対象にしたクリエイター育成を目的としているのです。
開講に至る背景
政府が推進するWeb3.0により、地域経済が注目されています。愛媛県でも、こうした流れに乗り、地域におけるデジタル人材の育成を目指した施策が進められています。特に、性別や年齢に関わらないダイバーシティの促進を目指し、地方でも収入を得られる新たな働き方を提案しています。
実践的な技術を学ぶ
「愛媛Web3.0カレッジ2024」では、2Dイラストや3DCGデザインの基礎から実践まで学べる内容が用意されています。昨年度の講座では多様な視点からのアプローチでアイデアを育成しましたが、今年はより実践的なスキルを習得できるよう改良されています。
受講者は、イラスト制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」、3DCG制作ソフト「Blender」、ゲーム開発プラットフォーム「Unity」といったツールを使い、成果物を作り上げることが期待されています。
講座の概要と受講方法
本講座はハイブリッド形式で、オフラインとオンラインの両方で受講可能です。全6回にわたり、通して学ぶことができ、そこで求められる知識は多岐にわたります。具体的には、Web3.0に関する基礎知識、2D・3Dデザインの制作技法、AR・VRについての理解が含まれます。
受講期間は最大6ヶ月で、定員は30名。参加費は10,000円(税込)です。受講者はデジタルハリウッドのオンライン教材を利用でき、実際の案件への参加機会も得られます。
参加者には以下の条件が求められます:
- - Windows 10以上のOS
- - 32GB以上のメモリと8コア64ビットのCPU
- - DX10、DX11、DX12対応のグラフィックボードを用意すること
これにより、受講生は確かな環境での学びを実現できます。
無料公開講座の実施
開講に先立ち、無料公開講座も開催予定です。「愛媛こそフィールドに」テーマとした講座は、9月28日に官民共創拠点「トライアングルベース」で開催します。この講座では、VR・ARクリエイターの活躍に向けたトークセッションも行われる予定です。
出会いの場を提供
講座を通じて、多くの仲間と出会い、キャリアのデザインを考える機会も提供されます。特に、愛媛の地域経済やWeb3.0の世界に足を踏み入れたい人々にとって、貴重な学びと交流の場となることでしょう。参加希望者は事前に申し込みを行う必要があります。
このようにして愛媛県では、デジタル時代に合わせた新たな形での人材育成が進められています。どんな方でも参加しやすい環境が整っているこのプログラムに、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。