THK、山口工場でのOMNIedge GXソリューション導入で持続可能な未来へ

THK株式会社の持続可能な未来への一歩

THK株式会社は、山口県山陽小野田市にある自社の山口工場に、OEE（設備総合効率）を最大化するためのプラットフォーム「OMNIedge」のGXソリューションを導入しました。この取り組みは、エネルギーロスを可視化し、カーボンニュートラルの実現を目指す重要なステップとなっています。

OMNIedgeとは

「OMNIedge」は、製造現場における無駄を削減し、設備の効率を最大限に引き出すために設計されたプラットフォームです。これにより、工場全体の電力使用量をリアルタイムで把握できるだけでなく、各設備別に詳細なデータを収集し、運転時間の最適化にも役立つのです。

GXソリューションの主な特長

1. 電力使用量の可視化

GXソリューション導入後、THK山口工場では電力使用量を遠隔でモニタリングできるようになり、工場全体から各個別設備までの詳細なデータを素早く取得することが可能になりました。これにより、従来の手動でのデータ取得に伴う作業負担も軽減されました。

2. 運転時間の最適化

収集したデータを元に、設備の運転時間の見直しが図られました。これにより、無駄な待機電力の抑制が実現し、電力コストも削減されました。運転効率の向上は、企業にとって非常に重要な要素です。

3. 効果的な設備投資

GXソリューションは、各コンプレッサーの電力使用量とエアー流量を同時に測定することで、最も劣化が進んでいる設備を特定することができます。この情報を基に、更新の優先度が高い設備への投資を明確にし、資源を効果的に配分できます。

カーボンニュートラルに向けた取り組み

THKグループでは、地球温暖化という大きな課題に対し、温室効果ガスの排出量を削減する取り組みを進めています。「新カーボンニュートラル推進プロジェクト」を立ち上げ、太陽光発電の導入や省エネ設備への置き換えを行なっていますが、これらの施策の効果を定量的に把握することが長らくの課題でした。しかし、GXソリューションの導入により、この問題も解消されつつあります。