新たに誕生する兵庫県のお米『コ・ノ・ホ・シ』
温暖化の影響を受ける現代、私たちの食生活にも深刻な影響が及んでいます。その中で、2025年の秋に兵庫県から新しい品種のお米、『コ・ノ・ホ・シ』が誕生することが期待されており、多くの人々の注目を集めています。
開発の背景とプロジェクトの理念
『コ・ノ・ホ・シ』の開発は、兵庫県とJAグループ兵庫の共同プロジェクトとして2016年から開始されました。開発初期には、異なるお米の品種を交配し、最適な品種を選抜するための数々の試みが行われました。約10年間の長い道のりを経て、最終的に選ばれたのは10,000種を超える候補の中から生まれたお米です。
このプロジェクトは「ひょうご相思相米プロジェクト」と名付けられました。この名称には、開発者だけでなく生産者、販売者、消費者など、さまざまなステークホルダーの思いが込められています。「温暖化にも耐えうるお米を」「農家が自信を持って作れる品質を」といった理念から、この新しいお米の開発が進められてきました。
具体的な開発過程
お米の品種開発に際しては、単なる交配だけではなく、選抜基準や安定した生産を目指すための固定など、複雑なプロセスを経ています。また、実際に生産したお米のテストを行ったり、食味評価を重ねたりすることで、品質を高める努力も惜しまれませんでした。
このようにして生まれた『コ・ノ・ホ・シ』は、単に温暖化に強いだけでなく、食べたときの美味しさにもしっかりとこだわりを持ったお米です。開発に携わった人々がその味を確かなものとするために尽力しました。
兵庫県の地域活性化と導入の予定
今年からは、播磨・神戸阪神・淡路地域での栽培が始まり、秋には県内の量販店を通じて消費者の食卓に並ぶ予定です。特設サイトでは、開発に関わるさまざまな物語や情報も発信され、私たち消費者がこの新しいお米に対してより理解を深める機会が提供されています。
プロジェクトの発起人である八幡営農組合のメンバーや、看護師から米職人へと転身した南あわじ市の米リーダーたちなど、情熱あふれる人々が集結して自身の知識と経験を活かし、この新しいお米の実現に寄与しています。
まとめ:未来を見据えた『コ・ノ・ホ・シ』
『コ・ノ・ホ・シ』は、ただの新しいお米以上の意味を持っています。これは、持続可能な農業や地域経済の活性化、さらには安全で美味しい食を未来の世代へとつなげるための象徴でもあります。温暖化の影響を受けながらも、豊かな食文化を守り育てるために、私たちもこのプロジェクトをサポートし、志を共有する必要があります。皆さんも、ひょうご相思相米プロジェクトをチェックし、新たなお米の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。