住宅ローンと年収に関する調査2025の結果を公開、家づくりの実態を明らかに

住宅ローンと年収に関する実態調査2025

株式会社ザルームツアーが実施した「住宅ローンと年収に関する実態調査2025」が、全国の注文住宅購入者から集められたリアルなデータを公開しました。調査は、同社が運営するInstagramメディア「The Room Tour」を通じて行われ、最大で3,700名が参加した結果が反映されています。

この調査は、住宅購入者がどのように資金計画を立て、住宅ローンを組んでいるのかを知る貴重な機会を提供します。ここでは、調査から分かった主なポイントを詳しく見ていきましょう。

調査の背景

「The Room Tour」は「住みたい暮らしはここにある」という理念の下、家づくりに関する情報をSNSで発信し続けています。今回の実態調査は、住宅業界や金融機関が実情に基づいた提案を行うのに役立つ一次データとしての重要性を持っています。

頭金の実態

調査によると、頭金を入れた購入者は全体の46％で、その平均額は借入額の約20.8％でした。記載された理由としては「住宅ローン控除を活用したい」や「資産運用に回したい」といった意見が多く、現金を手元に残しておく戦略が見受けられます。これは、資産形成を重視する傾向を示しています。

月々のローン支払い額

月々のローンの支払いに関しては、「10〜20万円」が57.1％と最も多く、次いで「1〜10万円」が36.2％でした。購入者は無理のない返済額を設定していることが分かります。彼らは生活の質と家計の健全性を両立させるため、賢い判断を下しています。

ボーナス払い

総じて74％の人がボーナス払いを利用していないと回答しました。これに伴い「浮いた分を投資や貯蓄にする」「ボーナスを趣味や旅行に使う」といった選択が増えていることが明らかになりました。ボーナスを生活の楽しみに使うことで、より豊かなライフスタイルを追求しています。

世帯年収と家の予算

調査の結果、平均世帯年収は1,097万円（中央値950万円）で、家の予算は平均6,289万円（中央値5,000万円）という結果になりました。特に4,000〜5,000万円台がボリュームゾーンとされており、年収別に見ると、450万円から1,000万円以上のそれぞれに応じた予算設定がされています。

年収と予算の関係

具体的には、年収が400〜700万円の世帯は予算を2,600〜4,600万円、701〜1,000万円の場合は3,700〜6,600万円、1,001万円以上であれば5,000万円から1億円までの範囲で考えていました。実際の回答例には、「年収650万円で家の予算4,150万円」といった具体的な数値が記載されています。